鹿沼の大鳥屋山と大滝山

今日は、お手頃なロングコースの番外編ということで、第35弾と37弾で歩き残しになっていたところを一人で歩いてきた。

今回の目的となる尾根は、鳴蟲山の西にある699Pを北西に下ったところ(=地形図では破線の三叉路になっている。)から大鳥屋山を経由して前回の終点である小川沢林道に至る区間と、横根山を東に下ったところにある869地点から大滝山の山頂までの区間の二つ。先に前者を歩いてしまおうと、午前7時過ぎに前回目星を付けておいた林道横根線の路肩の広くなったところに車を止める。

身支度を整えて7時23分に歩き出す。間もなく、8年前に鳴蟲山から下山したときに使った林道火打石線(7時27分)に入るが、当時の記憶はもはや曖昧であり、あまり利用されていないみたいだなあと思いながら、しばらくは薄暗い林道を進んで行く。途中、別の作業道らしきものが目に入るが、沢沿いのルートは倒木が酷そうであり、そのまま8年前に使った作業道を目指すことにする。

当時のログによると地形図上の実線が破線に変わるあたりに作業道への入口がある筈なのだが、8年間における自然の影響は大きかったようであり、その先まで歩いてみても入口らしきものは見当たらない。ちょっと引き返して適当なところから沢の対岸へ渡ってみたが、目指す作業道は無数の倒木の下に隠されてしまったようであり、う~ん、困ったな。

倒木を避けるために尾根の中腹まで上がってしばらく探索を続けてみたが、どうやら作業道は諦めた方が良さそうであり、仕方がないのでそのまま急な斜面を上って東の方へトラバース出来そうなところを探すことにする。すると、悪戦苦闘の末、地形図に破線で表されているものと思われる薄い踏み跡を発見することに成功し、それを辿ってようやく目的とする尾根(8時36分)に到達する。

しかし、そこは予定していたスタート地点よりも随分北にズレており、そこから大鳥屋山を目指したのでは尾根繋ぎに大きな空白部分ができてしまう。仕方がないので、我が身の生真面目さというか、融通の利かなさを呪いながら、本来のスタート地点である破線の三叉路のところまで尾根を下っていくことにする。

途中の岩場の通過にはちょっぴり肝を冷やしたが、8時59分に何とか破線の三叉路地点まで下りてくる。周囲を見渡すと、今回利用する予定だった作業道の他にも立派なブル道がそのすぐ下を通っており、それを利用すればこんな苦労をすることはなかったと思うものの、まあ、今となっては後の祭り。

小休止の後、今下りてきたばかりの尾根を上り返すが、岩場があったり、傾斜がキツかったりするのはその区間だけであり、先程のスタート地点(9時27分)の先からはいたって呑気な尾根歩き。出だしで大きなトラブルに見舞われたものの、9時40分に大鳥屋山(811.4m)に着くことができた。

そこから先も特に問題となるような箇所はなく、尾根を外さないことだけを注意しながらどんどん歩いて行く。右から回り込めば小川沢林道(10時22分)への着地も容易であり、その後は4日前に歩いたばかりの舗装林道を再びテクテク歩いて10時48分に路肩の駐車地まで戻ってきた。

さて、次の目的地は横根山の東であり、車に乗って古峯神社経由で地形図上の869地点に移動する。“21世紀林業創造の森”の看板の前に車を止めて11時33分に歩き出すと、作業道の入口から容易に目指す尾根に取り付くことができる。作業道からはすぐに離れたが、尾根上に続くルートもとても快適であり、正直、こんなマイナーな山にはもったいないくらい。

空き缶等も転がっている故、それなりに歩く人はいるのだろうが、ルートがあまり踏み固められていないのが理解に苦しむところであり、山頂に近づくに連れて雑木の密集度が増していくのもまた不思議。おそらく、登山口付近の立派な“登山道”は人為的なものではないのだろうと思いながら、12時19分に大滝山(1070.3m)に着く。

こういったピークハント的な山歩きは慣れていないため、予想していたより随分疲れたが、これで鳴蟲山や三峰山(鹿沼)から連なる尾根をそれぞれ横根山まで繋げることができた訳であり、そこから先は古峰ヶ原~禅頂行者道を通って中禅寺湖へと続いていく…。そんなことを考えながら往路を引き返して、13時2分に駐車地へ戻ってくる。本日の総歩行距離は前半が8.3km、後半は3.0kmであり、合計では11.3kmだった。

ということで、地蔵岳や横根山を頂点とする尾根繋ぎは今回を持って一段落したところであり、まあ、我ながら飽きもせず良く歩いたものである。お手頃なロングコース第38弾の構想はまだ白紙状態であるが、今の体力を考慮すると目標を20km以上から15km以上くらいに引き下げる必要があるのかもしれません。
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