火打山&妙高山(2日目)

今日は、早起きをして妙高山を歩いてから帰宅する予定。

テントを叩く雨音で目を覚ますが、時計を見るとまだ零時20分過ぎ。こんなに早く天気が崩れるとは思っていなかったが、朝から雨だったら妙高山は諦めるつもりだったので、雨中でのテントの撤収方法を脳内シミュレートしながら再びウトウト。

ところが午前3時過ぎに目覚めると雨は上がっているようであり、寝袋の中でしばらく耳をすましていても雨音は聞えてこない。どうしようかと迷ったが、いずれにしても雨が上がっているうちにテントを撤収してしまった方が楽なので、4時頃から荷物の整理に取り掛って5時になる前に撤収完了。

周囲はようやく空が白んできた程度であるが、こうなればサッサと妙高山を片づけてしまうしかないと判断し、山小屋のベンチまで移動して最後の身支度を整えてから5時13分に出発。黒沢池分岐(5時16分)を今度は右手に入ると、ゴツゴツした石の上を歩かなければならないのはほんの僅かな区間だけであり、再び歩きやすくなった山道を歩いて5時38分に茶臼山(2171m)に着く。

その先では目指す妙高山と黒沢池ヒュッテの姿をハッキリ視認することが出来、ようやく気持ちが高揚してくる。6時ちょうどに着いた黒沢池ヒュッテの前には多くの登山者がたむろしており、彼らの雑談を耳にしながらテント等の入った大型ザックをそこにデポ。アッタク用ザックには雨具の他、ここまで温存してきたペットボトル2本、芍薬甘草湯も入っている救急キット等を入れて6時12分に再出発。

さて、大倉乗越(2150m。6時31分)への上りは大したこと無いが、長助池分岐(7時3分)までの下りはロープ場があったり、狭いトラバース道があったりと少々気を使う。復路が大変そうだが、当面の課題は分岐の先から山頂まで続く急登であり、バテないように途中で追い付いた単独女性(=何とテント泊装備!)をペースメーカーに見立て、彼女を追い越さないようにペースダウン。

同じような岩場の急登が続くので随分長く感じられたが、山頂直前で単独女性に先を譲って頂き、8時6分に妙高山北峰(2446m)に到着。そこには“日本百名山”の表示もあったが、この山で一番高いのはこの先にあるハズであり、日本岩(2450m。8時9分)を経由して8時13分に妙高山の山頂(2454m)に着くことが出来た。

急登の途中で一時パラついたものの、今は雨は上がっており、曇天ではあるが山頂からは360°の眺めを楽しむことが出来る。その後、北峰に移動してLINEで自宅に経過報告をしていると何だか少し空が明るくなってきたようであり、これなら雨に降られずに駐車場まで戻れるかもしれない。

そんな訳で8時33分に下山に取り掛かり、長助池分岐(9時19分)~大倉乗越(10時2分)。やはり大倉乗越までの上り返しがちょっとキツかったが、これで本日の上りはほぼ終了したハズであり、10時23分に着いた黒沢池ヒュッテのベンチで荷物を整理してから10時41分に再出発。

黒沢池の周囲に広がる湿原を眺めながら木道を歩いて行くと、ちょっとした上りの後に富士見平分岐(11時21分)に着くことが出来、そこから先は随時小休止を挟みながら十二曲り(11時57分)~終点(12時13分)~黒沢(12時22分)と歩いて、13時3分に駐車場まで戻ってくる。本日の総歩行距離は13.9kmだった。

ということで、天気予報がイマイチだったせいか、高速道路も空いており、予定どおりの時刻に無事帰宅。ほとんど雨に降られることもなく、数年来の懸案だった火打山妙高山をクリアできたのは誠に目出度い限りであり、安物のテント泊用具が何とか使いものになることが分ったのも大きな収穫。これからも年1~2回くらいのペースでテント泊山行を楽しみたいと思います。
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