残雪期の燕岳(2日目)

今日は、燕岳まで往復した後に中房温泉へ下山し、そのまま帰宅する予定。

お隣に寝ていたご夫婦が午前4時頃に早立ちをしていったため、我々もちょっと早めに起きて身支度を整える。日の出は4時50分頃だというのでその少し前に外へ出てみたが、寒いし、人も多いということでお日様の頭がチラッと見えた時点(4時51分)で館内に引き返す。妻は“昨日の夕日を見た方が良かったかも”と言っていたが、まあ、今頃言われてもどうしようもない。

5時スタートの朝食を済ませてから出発の準備に取りかかり、まずは荷物をザック棚に預けたまま5時44分に燕岳へ向う。念のため二人分のアイゼンとストックは持参したが、積雪が凍っているような箇所はわずかのため、前者の出番はなし。妻に見せたかったイルカ岩(5時51分)&槍ヶ岳の絶景を楽しんだ後、メガネ岩(6時11分)を経て6時25分に燕岳(2763m)の山頂に着く。

今日は無風快晴という絶好のコンディションであり、抜けるような青空を背景に穂高から立山まで真っ白な北アルプスの山々がずらっと丸見え。妻も感無量の様子であり、ちょっと大変な思いをさせたかも知れないが、これで十分おつりがくるだろう。雪が溶けたら3泊4日くらいの日程で表銀座縦走も悪くないと思うのだが、まあ、あまり急かすのは禁物かな。

さて、7時6分に燕山荘に引き返し、ザックを回収して下山用の装備を整える。7時36分に出発するとやっぱり下りは楽チンであり、周囲の絶景を楽しみながら合戦沢の頭(8時20分)~合戦小屋(8時38分)。担いできた水が大量に残っているので、ここで再びお湯を沸かしてインスタントコーヒーを楽しむ。

その先からは上ってくる登山者とのスレ違いのせいでペースは上がらないが、まあ、鈍足コンビの我々にとってはその方が好都合。後ろに付かれたときには迷わず先を譲り、富士見ベンチ(9時37分)~第三ベンチ(10時15分)と堅実なペースで下りていく。時々足を滑らして転倒する登山者も見られるが、今回の山行で妻が転ぶことは一度も無かった。

さて、その後も堅実なペースは続くが、ちょっと気になるのが帰りのバスの時刻。12時35分発のバスを逃してしまうと次は1時間半くらい待たねばならず、妻に各ベンチでの休憩時間の短縮をお願いして第二ベンチ(10時55分)~第一ベンチ(11時30分)。ここでアイゼンを外し、最後の力を振り絞って下りていくと12時12分に中房温泉の登山口まで戻ってくる。

計画していた下りの所要時間は4時間40分だったが、それとの誤差は-4分であり、いつもながら俺の読みはほぼ完璧。歩行距離は、初日の中房温泉から燕山荘までが5.7km、本日は燕岳往復を含めて7.3kmであり、合計では13kmちょうどだった。

ということで、予定どおりのバスに乗って安曇野の里に引き返し、隣接するビレッジ安曇野日帰り温泉で汗を流してから無事帰宅。上信越道の佐久~下仁田間ではノロノロ運転が続いたが、それ以外は快適だったので、まあ、GW中としては上出来の部類。そんなことも含めてとても充実した内容の二日間でした。
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