高峯

今日は、妻と一緒に茂木町にある高峯を歩いてきた。

この山は栃木と茨城との県境に位置し、お隣にある仏頂山とセットで歩かれることが多いようなのだが、事前学習によると階段が頻出するそうであり、上りを苦手とする妻が両方の山頂を踏めるのかちょっと心配。そこで、まず、小貫観音堂先の登山口→高峯→奈良駄峠の順に歩き、仏頂山行きは奈良駄峠に着いた時点で判断することにして、午前9時頃に小貫観音堂の先にある堰堤付近の広い駐車スペースに到着する。

身支度を調えて9時4分に出発すると、登山口へと続く林道にはそれなりの雪が残っている。県南の山というイメージでいたので、軽アイゼン等の雪支度は全くしてこなかったのだが、まあ、凍結はしていないようなのでとりあえず先に進み、9時36分に「高峰山遊歩道案内図」のある登山口に到着。

その先も、進むにつれて積雪量が徐々に増えていくような状況だったが、登山者に評判のよろしくない階段のおかげで足下は安定しており、動物のものを除き、足跡一つ無い白銀の登山路を一歩一歩進んで行く。降ってから数日経っているにしろ、バージンスノーの上を歩けるのはやっぱり良い気分。

稜線に出れば雪は溶けて無くなっているだろうと思っていたのだが、意外にも、10時4分に着いた尾根上にも10cm以上の積雪が残っており、周囲はちょっとした雪山気分。さすがにこちらには数人分の足跡が付けられていたが、それをたどって10時11分に高峯の山頂(519.6m)に着く。

せっかくなので、その一つ先のピーク上にあるパラグライダー基地(10:20)まで移動し、立ったままで小休止。目の前にはそのうち歩こうと思っている加波山が聳えており、その先には筑波山も認められるのだが、この積雪状況では山靴と軽アイゼンを持参する必要があるのかもしれない。

先はまだ長いので、休憩もそこそこにここでUターン。高峯山頂(10:36)〜小貫観音堂方面分岐(10時42分)と歩いて行くが、多少のアップダウンはあるものの、基本は下りなので体力的な負担は少なくて済む。手摺りの付いた急な階段を下りていくと、そこが奈良駄峠(11時24分)だった。

さて、ここで妻のご判断を仰いだところ意外にすんなりとOKが出たので、そのまま休まずに仏頂山を目指すことに。しかし、出だしの階段はなかなかの急傾斜であり、次第に妻の口数が少なくなっていくのがちょっと心配。何度か休憩を促したが、山頂まで頑張るとのことであり、伐採地(11時48分)を経て、12時19分に仏頂山(430.8m)に着くことが出来た。

見晴らしはあまり良くないが、ベンチの上に積もった雪を払い、持参した食材を広げて大休止。高峯に比べると積雪量は少ないようであるが、100m弱の標高差だけでなく、降雪の中心が南西方向にあったことを示しているようにも思われる。

再出発(12時43分)後は、奈良駄峠(13時35分)まで往路を引き返し、そこを右折。名物(?)となっている廃棄自動車の少し先で林道が一部崩落していたが、気を付けて通過すれば大丈夫。最後は、田んぼの畦道等を利用してショートカットを敢行し、14時16分に駐車地まで戻ってきた。

ということで、恒例の日帰り温泉は、めったに訪れることのない市貝町まで足を伸ばし、「ゆったりランド市貝温泉健康保養センター」を利用。施設自体は大きくはないが、リニューアルして間もないため、とても清潔で気持ちが良い。最後は「道の駅サシバの里 いちかい」に立ち寄り、市貝町を満喫してから帰路につきました。