弥太郎山

今日は、妻と一緒に那須塩原町にある弥太郎山を歩いてきた。

塩那道路の噂は何度か耳にしたことはあるのだが、普通の人が近づくような場所ではないような気がしてこれまで利用したことはなかった。しかし、たまたまネット上で目にした弥太郎山のレポートによると登山口のある土平園地まではきちんと整備されているようであり、山歩きのついでに利用すれば一石二鳥ということで、午前8時過ぎに土平園地の駐車場に到着する。

駐車場の奥には東電の鉄塔巡視路を示す黄色い標識が立っており、8時30分にそこからスタート。間もなくそれなりの急斜面になるが、巡視路のジグの切り方が絶妙なせいか、それほどの負担感なしにスムーズに上って行ける。傾斜が収まったところに9号鉄塔への分岐を示す標識(8時50分)が立っているが、そこに黒マジックで手書きされた情報によると弥太郎山へは分岐に入らず、そのまま直進するらしい。

次の標識(8時56分)の先の崩落地にはきちんと鉄パイプ製の仮橋(8時59分)が架けられており、例の黒マジックに従って8号鉄塔への分岐(9時8分)にも入らないということで、ルートはいたって楽ちん。7号鉄塔に近づくと再び傾斜が強まってくるが、やはりこちらでもジグの切り方は絶妙であり、9時35分に7号鉄塔の建っている尾根上に着く。

そこの左手の木の幹には“←弥太郎山”と書かれた白テープが貼り付けられており、ここでようやく鉄塔巡視路から離れて尾根上の踏み跡へと入って行く。しかし、山頂まではあっという間であり、9時38分に弥太郎山の山頂(1392m)に着いてしまった。

積雪こそ無いものの、殺風景な山頂の雰囲気はまだまだ冬山であり、麓ではあれほど美しかった新緑もここでは全くお目にかかることは出来ない。冷たい北風にはわずかではあるが白いモノも混じっているようであり、持参した食料で軽く空腹を満たした後、9時50分に下山に取り掛かる。

さて、8号鉄塔分岐(10時14分)〜崩落地の仮橋(10時23分)と往路を引き返して行くが、その先の分岐(10時26分)では妻からの提案に従って9号鉄塔の方向へ。鉄塔が建っているのはそのすぐ先の小ピーク(10時29分)上であり、そこからの素晴らしい眺望を楽しんだ後、10時49分に駐車場まで戻ってくる。本日の総歩行距離は5.4kmだった。

ということで、鉄塔巡視路のコース取りは極めて合理的であり、その上、歩く人の少ない山道はフカフカで足に優しいということもあって、見所の少なさにもかかわらず、妻からは予想外の高評価。途中、塩原グリーンヴィレッジ内の「福の湯」で体を温めてから帰宅しました。