グリンチ

今日は、妻&娘と一緒にイルミネーション・エンターテインメントの最新作「グリンチ」を見てきた。

正直、あまり食指は動かなかったのだが、今週の山歩きはお休みだし、近くのショッピングセンターでの買い物はあるし、併映の「ミニオンのミニミニ脱走」はちょっと見てみたいし、まあ、全米での興行成績はそう悪くないようだし…等々の理由が積み重なってようやくその気になってくる。最後のダメ押しに、帰りがけに美味しいハンバーグを食べることを決めて、いざ映画館へ。

さて、ストーリーはとても有名なアメリカの絵本が原作になっているそうであり、フーの村の人々が楽しそうにしているのを妬んだ主人公のグリンチが、村からクリスマスを盗んでやろうと画策するというもの。しかし、ツリーやプレゼントを盗まれた村人たちの歌う聖歌に感動したグリンチは、自らの行いを恥じて村にクリスマスを返しに行く…

映像はとても華やかであり、雪に埋もれたフーの村全体がクリスマス一色に飾り付けられていく様子は、還暦過ぎのオヤジが見ても思わず心が弾んでしまいそうになるくらい。しかし、見所と言えるのはそれくらいのものであり、ストーリー自体は完全なお子様仕様。“グリンチが嫌いだったのはクリスマスではなく、一人ぼっちでいること”というあまりにストレートなオチに対し、素直に頷けない単身者も多いのではなかろうか。

まあ、子ども向けの作品を見に行って文句を言うのも大人気ないが、これまでのイルミネーション作品といえば少々過剰とも思える悪フザケが持ち味であり、本作にもそれを期待して見に行ったのは我が家だけではないハズ。映倫のレイティングシステムに“18歳以上の鑑賞不適”みたいな区分を是非とも採用して頂きたい(?)。

ということで、「ミニオンのミニミニ脱走」で久しぶりにミニオンの活躍(=といっても、ただただ逃げ回るだけ)を見られたのは嬉しかったが、上映時間が4分間しかないのとオチが弱いのが少々残念。帰りがけに食したハンバーグも期待したほどの味ではなく、いろんな意味で残念な結果に終ってしまいました。