ミニオンズ

今日は、妻と一緒に“怪盗グルー”シリーズのスピンオフ作品である「ミニオンズ」を見に行ってきた。

本家シリーズの第一作目である「怪盗グルーの月泥棒3D(2010年)」の出来が微妙なところだったので、当初、本作にもあまり興味は無かったのだが、映画館で何度も予告編を見せられているうちにしっかり洗脳されてしまったらしい。「インサイド・ヘッド(2015年)」同様、本作についても字幕版での上映は無かったが、まあ、この作品であればお子様たちの存在もそう気にはならないだろう。

さて、グリーによってバナナから作られたとばかり思っていたミニオンたちが、実は人類よりも古い種族であったという驚愕の事実から物語はスタートするのだが、そんな彼等の永遠の願いは最強最悪のボスに仕えることであり、リーダー格のケビンがスチュアートとボブを連れて理想のボス探しの旅に出るというのが今回の主なストーリー。

正直、“一山いくら”的なところが魅力のミニオンたちがたったの3人きりになってしまうのはちょっと心配だったが、まあ、脚本家としてはこっちの方がずっと楽だったハズ。1960年代のロンドンを舞台に、エリザベス女王まで巻き込んで繰り広げられるドタバタ喜劇はなかなかの出来であり、最後まで楽しく見終えることが出来た。

また、本作のもう一つの魅力は60年代のロックやポップスの名曲を使用したBGMの素晴らしさであり、ストーンズの“19回目の神経衰弱”が館内に流れ出した途端、おじさんのテンションは一気に急上昇。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年)」でも採用されていた手法だが、こっちでは一曲一曲を結構長めに聴かせてくれるのが嬉しかった。

ということで、ミニオンの原型は“トイ・ストーリー”シリーズに登場する緑色のエイリアンなのだと思うのだが、ピクサーが真面目路線を進んでいるうちに他社にしてやられてしまったという印象。アメリカ国内の興行成績も良かったらしいので、続編が期待できそうな気がします。