赤坂迎賓館と天空のペンギン

今日は、妻&娘と一緒に久しぶりの東京見物に行ってきた。

直接のきっかけは、突然、娘が「『バーフバリ 王の凱旋』を見たい!」と言い出したことであり、詳しい事情は後述するが、「久しぶりに都会の空気にでも触れてくるか」ということで、急遽、東京行きが決定。ちょうど行きたい場所がいくつか溜まっていたところなので、それらをまとめて片付けてしまおう。

さて、映画の上映は午後5時55分からなので、「FINAL FANTASY 30th ANNIVERSARY EXHIBITION -別れの物語展-」を見に行くという娘と東京駅で別れ、まずは妻が以前から見たがっていた赤坂迎賓館へと向う。最近は予約無しでもスムーズに見学できるという話だったが、確かに午前10時過ぎに訪れた西門では見学客の人影はまばらだった。

結構本格的な手荷物検査を済ませると館内に誘導され、あまり広くない廊下を歩いて各部屋を見て回る。正直、英国のバッキンガム宮殿の絢爛さとは比ぶべくもないが、華美な装飾を控えた室内はなかなか好ましい雰囲気に包まれており、涛川惣助の七宝や小磯良平の油絵も素晴らしい。

そんなせっかくの気分を台無しにしてくれるのが、最近になって差し替えられたものと思われるトランプ大統領と安倍首相の写真であり、これが館内のあちこちに掲げられていて鬱陶しいったらありゃしない。建て替えられてから既に40年以上が経過しているのだから、もっと多彩な人物の写真を掲示して欲しかった。

次の目的地は俺が楽しみにしていた「たいやき わかば」であり、雪の残っている迎賓館の庭園を一回りした後、そのまま歩いて向う。人気店ということで、正午前に着いた店先には10人程の行列が出来ていたが、持ち帰りのお客がほとんどなので回転は早そう。結局、20分くらい待たされてようやく店内でたい焼きにありつけたが、尻尾まできちんと餡の入ったそれは確かに名品だった。

娘との待合せ時刻は午後2時であり、腹ごなしにそのまま新宿御苑まで歩いてそこで時間調整。大量の積雪が見られる様子はちょっと珍しく、家族連れや外国人客など様々な人々がのんびり散歩を楽しんでいる。寒桜やロウバイの花も咲いており、成程、都会の人は山ではなく、公園でロウバイを楽しむんだなあ。

さて、午後2時半頃に池袋のサンシャインシティで娘と合流し、そこで昼食をとってからサンシャイン水族館へ向う。しかし、一階のエレベーターの前から長い行列が出来ており、入館できたのは午後4時近くになってから。あまりゆっくりしてはいられないが、目的は「天空のペンギン」なのでリピーターの妻に連れられて屋外エリアへ直行。

そこでは大勢の見物客が一心に頭上を見上げていたが、確かに泳いでいるペンギンを下から見上げるという経験はなかなか新鮮であり、「天空のペンギン」というキャッチフレーズに嘘は無い。鳥インフルエンザの影響でケープペンギンやモモイロペリカンの展示が休止されていたが、そんなことを含めて“ペンギンって鳥だったんだなあ”と再認識させて頂いた。

ということで、その後、予定どおり新宿ピカデリーで「バーフバリ 王の凱旋」を鑑賞してから、新幹線を使って無事帰宅。実は、お土産にした「わかば」のたい焼きを娘と一緒に車内で食べてみたのだが、冷めていてもとても美味しかったのは流石であり、う〜ん、県内でもこんなたい焼きを食べてみたいなあ。