バーフバリ 王の凱旋〈完全版〉

今日は、妻&娘と一緒に新宿ピカデリーで上映中の「バーフバリ 王の凱旋〈完全版〉」を見てきた。

今年の1月に見た「バーフバリ 王の凱旋」は“インターナショナル版”であり、この度、それより上映時間が26分長い“オリジナル版”が公開されるというニュースに父娘そろって大興奮。例によって市内での上映予定はないが、我等がバーフバリのためなら新宿なんて近いもの。日暮里にある「ザクロ」というレストランで怪しげな中東風ランチを平らげた後、王を称えんが為に映画館へ向う。

さて、ほとんど予備知識無しの状態で見た前回とは異なり、今回は前編に当たる「バーフバリ 伝説誕生(2015年)」も鑑賞済みということで、見ていて理解に窮するような場面は皆無。前回より余裕を持って楽しむことが出来たというのが正直な感想だが、それが二回目だからなのか、上映時間が長くなったからなのかは良く分からない。

いずれにしても、そのお陰でシヴァガミとデーヴァセーナとの間の嫁姑の確執や、同じバーフバリでもアマレンドラとマヘンドラのキャラの違いみたいなものをゆっくり味わうことが出来、鑑賞中から幸福感で一杯。いつも的確な判断を下してきたシヴァガミがデーヴァセーナの王妃としての資質を見抜けなかったのは、やはり女としての嫉妬心が災いしたんだろうなあ。

また、庶民の子として育てられたマヘンドラが子どもの頃から帝王学を叩き込まれてきたアマレンドラと違うのは当然のことであり、父のような完璧なスマートさには欠けるものの、その荒削りで未完成なところが彼の魅力。今後国王としての経験を積むことにより、父親以上の名君になることを期待したい。

ちなみに、今回追加されたシーンの中で一番長いのは、ヒロインのデーヴァセーナが“かわいいクリシュナ神よ”を歌い踊るシーン。とても可愛らしいので大いに楽しませて頂いたが、その少し後に“白鳥の舟に乗って”のダンスシーンが登場するため、最初のときにこれを見ていたらそのインド映画臭さがちょっぴり鼻に付いたかもしれない。

ということで、残念ながら続編の予定は無いらしいのだが、S.S.ラージャマウリ監督におかれましては本作みたいな作品をあと4、5作撮ってもらいたい。二番煎じと言われようが、2匹目のドジョウ狙いと言われようが全くの無問題であり、2年に1作程度のペースで公開して頂ければ、必ずや新宿ピカデリーまで王を称えに行こうと思います。