ミュージカル「ヤングフランケンシュタイン」

今日は、妻&娘と一緒に東京国際フォーラムで公演中の「ミュージカル『ヤングフランケンシュタイン』」を見てきた。

今年は例年に比べて海外キャストによるミュージカル公演が少ない印象であり、やや欲求不満に陥ろうとしていたときに目に付いたのが本作。オリジナルの映画「ヤング・フランケンシュタイン(1974年)」は公開当時に楽しく拝見させて頂いた憶えがあり、妻&娘に意向を確認してみたところ、娘がムロツヨシの名前に意外な反応を示してきたので、面白半分に(?)見に行ってみることにした。

さて、会場となる東京国際フォーラムには午前11時前に着いたので、そこに入っている「ラ・メール・プラール」というレストランで腹拵え。妻からの情報によるとあのモンサンミッシェルの名物である「ふわふわオムレツ」が食べられるそうであり、当然、3人ともそれを注文してみたのだが評価は微妙。中身はほとんど泡であり、食べ応えはないのに変な膨満感があるということで、う〜ん、一度食べれば十分だね。

食後のデザートを無理して口に押し込んでいると、開演時刻が近付いてきたので会場に移動。一階の後ろの方の席だったが傾斜が付いているので観劇に特に支障は無い。やはり人気の若手男優が主演ということで女性客の割合が圧倒的に多いなあ、と思っているうちに舞台の幕が上がる。

映画版の記憶はかなりあやふやになっていたが、思ったよりそのストーリーに忠実のようであり、見ているうちにマーティ・フェルドマンやマデリーン・カーンといった懐かしいコメディアンの記憶が脳裏に蘇ってくる。嬉しいことには例の花火のシーンまでしっかり再現されており(?)、これには思わず吹き出しそうになってしまった。

正直、ミュージカル初挑戦となる小栗旬に大向こうを唸らせるだけの迫力は無いが、周りを実力のある役者で固めているので安心して見ていられる。映画ではテリー・ガーが演じていたインガ役を担当しているのは朝ドラ女優の瀧本美織であるが、彼女の歌の上手さには吃驚仰天。添え物くらいに思っていたのだが、なかなかしっかりとした実力の持ち主だった。

ということで、娘のお目当てだったムロツヨシは開始早々いろんな端役を一手に引き受けて会場の雰囲気を上手く盛り上げてくれる。自らも認めるとおり歌唱力に大きな問題点を抱えているものの、様々なパロディや時事ネタ(=例の“ハゲ!”)を随所に取り込んだ演出にはピッタリのキャラクターであり、家族一同大いに楽しませてもらいました。