ワンダーウーマン

今日は、妻&娘と一緒に待ちに待たされた(?)話題作「ワンダーウーマン」を見てきた。

バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生(2016年)」で鮮烈なデビューを果たしたガル・ガドットワンダーウーマンの初主演作品ということで、海外では5月末ないしは6月初旬に公開されて各地で大ヒットを記録しているのだが、何故か日本だけそれから2月以上遅れての封切り。まあ、我が国の配給会社のポンコツぶりはいつものことであり、これに関しては半ば諦めの境地で映画館へ。

さて、物語の舞台となるのは第一次世界大戦末期の欧州であり、ワンダーウーマンが闘うのは目前に迫った休戦協定締結の動きを邪魔しようとするドイツ軍の一味。勿論、その背後にはゼウスの息子であり人間を戦争へ駆り立てようとする軍神アレスが存在する訳であり、最後の両雄の激突シーンはなかなかの大迫力!

シリーズの一作目ということで、とても可愛らしいダイアナ姫の幼少時代からストーリーは始まるのだが、“世間知らずのおぼこ娘”といった安易な男ウケ狙いの描写を必要最低限に抑えているところが好印象であり、ワンダーウーマンの“気高さ”がきちんと維持されている。おそらくこの点が、パティ・ジェンキンスという女流監督を起用した最大のメリットだったのだろう。

一方、楽しみにしていたアクションシーンも大満足の出来であり、師匠スジの(?)ザック・スナイダーにも決してひけをとらない。その秘訣は、一回ごとのアクションシーンをあまり長引かせずにスパッと打ち切ってみせる潔さであり、見ていてダレを感じるようなことは皆無。映画監督2作目という彼女は、いったいどこでこのような演出方法を身に付けたのだろうか。

ということで、まずは期待を上回る大満足の出来であり次回作への期待も大きい。見事に主演を務めたガル・ガドットに関しては、イスラエル出身という微妙な境遇のせいもあって今後その言動に注目が集まることも多いだろうが、まあ、クリス・エヴァンスあたりを見習って立派な女優さんに成長してもらいたいものです。