ニューイヤー・ミュージカル・コンサート

今日は、妻&娘と一緒に東急シアターオーブの「ニューイヤー・ミュージカル・コンサート2016」に行ってきた。

昨年は、6月の「ジャージー・ボーイズ」にはじまり、「TOP HAT」、「プリンス・オブ・ブロードウェイ」、「シカゴ」と東急シアターオーブには大変お世話になったところであり、その締めくくり(?)として「ニューイヤー・ミュージカル・コンサート2016」を見に行くことに決定。

開演時刻が午後2時とちょっと遅めだったので、午前中に東京国立博物館に“初もうで”をさせていただき、長谷川等伯の「松林図屏風」や北斎の浮世絵等を楽しんでから待合せ場所のヒカリエで娘と合流。6Fのレストランで京洋食を食べていると開演時刻が近付いてきたので、軽い足取りで会場へと移動する。

今回の席は前から2列目のほぼ正面というベスト・ポジションであり、オープニングの演奏に引き続き、本日の出演者であるローラ・オズネス、レイチェル・タッカー、ロベール・マリアン、マット・ローラン、ハワード・マクギリンの5人が登場。「RENT」の“シーズンズ・オブ・ラブ”を皮切りに“魅惑の宵”、“キャバレー”といったスタンダード・ナンバーの数々を立て続けに披露してくれる。

5人一緒に歌ってくれた“シーズンズ・オブ・ラブ”やユーモラスな演出の加わった“虹の彼方に”等はとても良いのだが、正直、お馴染みの曲ばかりというのは新鮮味に欠けるし、いくら有名だからと言って“雨に唄えば”や“シャル・ウィ・ダンス”を本格的なダンス抜きで聴かされるのはちょっぴりキツイなあ、と思っているうちに第一部が終了。

まあ、こんな具合に名曲を気楽に楽しむのがニューイヤー“コンサート”なんだろうと気を取り直して第二部に臨むと、マット&ロベールによる“アイ・アム・ザ・スターライト”、続くハワード&ローラの“オール・アイ・アスク・オブ・ユー”とようやく“ミュージカル”らしさが全面に出てくるようになり、にわかにテンションアップ!

そして、5人がそれぞれの持ち歌を披露するパートが本日のコンサートの白眉であり、それまでになかった緊張感が客席までヒシヒシと伝わってくる。ハマリ役のローラ、ロベール、マットはもちろん、ちょっと重そうなレイチェルと好好爺風のハワードもしっかりエルファバやファントムになっていた。

最後は、再び5人揃っての“民衆の歌”とパンフレットに載っていないアンコール曲が2曲(=“人生はひとりではない”と“ショウほど素敵な商売はない”)で幕を閉じるが、終わってみればとても楽しいコンサートであり、妻&娘も大満足の様子。レイチェルの「WICKED」やロベールの「レ・ミゼラブル」はもちろん、まだ見たことのないローラの「シンデレラ」やマットの「ノートルダム・ド・パリ」もいつか見てみたいなあ。

ということで、このコンサートにはサプライズのお年玉が付いており、選ばれた番号の席に座った人に景品が当たるのだが、なんと妻の席が選ばれて目出度く「出演者5人のサイン入りシャンパン」を獲得。日頃、クジ運に恵まれない我が家であるが、今年は何か良いことがあるのかもしれません。