RENT 20周年記念ツアー来日公演

今日は、妻&娘と一緒に東京国際フォーラムで開催中の「RENT 20周年記念ツアー来日公演」を見てきた。

先日のブログにも書いたとおり、俺と映画版「RENT(2006年)」との相性は必ずしも良好とは言えなかったのだが、事前学習のために見た「RENT ライヴ・オン・ブロードウェイ(2008年)」のDVDで評価は一変。映画版より実際のステージの方が素晴らしいのは「ドリームガールズ」でも経験済みだが、“生”がDVDより悪かろうはずはないということで、高まる期待に胸に東京国際フォーラムへ。

さて、幕が上がった状態のステージ上には既にDVD版で見たのとほぼ同内容のラフなセットが組まれており、そこへロジャー役の俳優さんがさりげない感じで登場してくるといよいよステージの始まり。ロジャーのギターがあまり上手くなかったり、ミミ役の女優さんが少々肉感的過ぎる等々、ついついDVD版の内容と比べてしまうのだが、やはり生の迫力は何物にも代え難い。

唯一、気になるのは左から聞こえてくる不思議な“反響音”であり、おかしいなあと思ってそちらへ振り向いてみると、何と俺の左隣の女性がステージに合せて歌っているではないか。まあ、“La Vie Boheme”のようなノリノリの曲でならともかく、どちらかというと“Another Day”みたいなしっとりとした気分で聴きたい曲の方がお得意(?)のようであり、一度気付いてしまうともう煩くて仕方がない。

結局、休憩時間中に妻と席を交換してもらったために第二部ではその“騒音”から逃れることが出来たのだが、モヤモヤした気持ちは最後まで残ってしまい、モーリーン&ジョアンの掛け合いによる素晴らしい“Take Me or Leave Me”を聴かせてもらっても、もうひとつスッキリしない。

その上、期待していたアンコールは何と“なし”であり、DVD版のアンコールで聴いた自由な雰囲気での“Seasons of Love”の再現を期待していた俺と娘には大ショックの幕切れ。DVD版におけるグウェン・スチュワートのような圧倒的なソリストが不在だったせいもあるのかもしれないが、う〜ん、もうちょっとサービスしてくれても良いのになあ。

ということで、いろんな意味で“生”の恐ろしさを教えてもらったステージであったが、最後は東京駅の地下街で買い物をしたり、丸の内のイルミネーションを見物したりして、ちょっぴり憂さ晴らし。実を言うと、東京国際フォーラムに行く前、昼食を兼ねて立ち寄った築地市場に対する娘の評価もイマイチだったようであり、何かと課題の残る一日になりました。