ドクター・ストレンジ

今日は、妻&娘と一緒にベネディクト・カンバーバッチ主演の「ドクター・ストレンジ」を見てきた。

娘が見たいといっていた「マグニフィセント・セブン」も今週末の封切りなので、どっちが良いか尋ねてみたところ、スコセッシの「沈黙 –サイレンス–」にも興味があるとのことでまさかの三択状態。かなり迷っていたようであるが、やはりベネ様の魅力には抗い難かったらしく、最終的には本作を選んでくれて俺も一安心(?)。

さて、ストーリーは、交通事故で両腕に重い障害を負ってしまった天才外科医のスティーヴン・ストレンジが、それを治すために魔術師界のリーダー的存在であるエンシャント・ワン(ティルダ・スウィントン!)に弟子入りするというものであり、最後は亡き師の遺志を継いで地球を守るために強敵ドーマムゥと相見える

まあ、このストーリー自体に特に目新しさは無いのだが、そんな欠点を補って余りあるのが凝りに凝った映像表現であり、本作を映画館の大スクリーンで見たのは大正解。高層ビル街がグニャリと折り曲がる表現はクリストファー・ノーランの「インセプション(2010年)」でも見せてもらったが、本作のCG技術はそれを質・量ともに大きく上回っており、正直、これを見るだけでも十分に元が取れる(?)。

その他にも周囲の時間が巻き戻されていく中で繰り広げられるアクションシーン等、これまでお目にかかったことの無いような映像が満載であり、“魔術モノ”の世界観にも上手くマッチしていたと思う。また、Wi-Fiビヨンセ等々、本スジとは無関係に披露されるユーモラスな小ネタの数々もとても面白かった。

ということで、初っ端から時間の無限ループみたいな究極の大技を出してしまったため、次回作以降の展開がちょっと心配だが、まあ、そんな違和感だらけのごった煮状態の中から奇跡的な組合せを見つけていくというのが“マーベル・シネマティック・ユニバース”の醍醐味。あまり細かいことは気にしないで、気楽に楽しませて頂こうと思います。