ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月

2004年作品
監督 ビーバン・キドロン 出演 レニー・ゼルウィガーコリン・ファース
(あらすじ)
めでたく人権派弁護士のマーク(コリン・ファース)と付き合い始めることになったブリジット(レニー・ゼルウィガー)は、彼女のドジで間抜けな失敗をいつもやさしく受け止めてくれる彼の誠実さに幸せ一杯。唯一の不満は、なかなかマークがプロポーズに踏み切ってくれないことであり、ある日、そのことを彼に問い質してみようとしたところ、彼女の勘違いもあって大ゲンカに発展してしまう…


以前見て面白かった「ブリジット・ジョーンズの日記(2001年)」の続編。

二匹目のドジョウ狙いの意図があまりにもミエミエのため、長らく放置しておいた作品なのだが、何とシリーズ3作目が今秋公開予定というニュースを耳にして興味が再燃。おそらく、2作目を見逃していても鑑賞に支障を来すようなことは無いのだろうが、正直、久しぶりにレニー・ゼルウィガーの可愛らしい笑顔を見てみたくなった。

さて、ストーリーは前作のラストから数週間後くらいのところから始まっており、演じている俳優さんを含め、主要な登場人物は前作とほぼ同じ。しかし、笑いを取りに行く姿勢に関しては本作の方がより積極的というか、かなり露骨であり、ドタバタ感は前作の5割増しといったところ。

おそらくその一環でもあるのだろうが、主演を務めるレニー・ゼルウィガーのボリュームも前作の5割増しであり、まあ、ブリジットとマークとの“不釣り合い”加減を強調したつもりなのだろうが、やはりちょっとやり過ぎ。あまり話を嘘っぽくし過ぎないためにも、もう少し彼女の素敵なところを残しておくべきだったと思う。

また、一番残念だったのはブリジットがタイを訪れたときのエピソードであり、そこにおける彼女の現地女性との接し方は敗戦直後のGHQと浮浪児たちとの関係にそっくり。マークとの関係では家柄の違いに悩まされることの多いブリジットであるが、何もそのストレスを東南アジアで発散させなくても良いだろう。

ということで、より直截的な笑いが多くなっている分、英国映画的な雰囲気は薄らいでしまったようであり、正直、前作より数段落ちる。問題のシリーズ3作目の内容については全く予想も付かないが、以前から噂になっているレニーの整形疑惑のこともあり、その出来上がりがとても心配です。