高館山

今日は、妻&娘と一緒に益子町にある高館山を歩いてきた。

妻以上に歩くことに興味を示さない娘を山歩きに引っ張り出すのは至難の業であり、今回は、国の重要文化財に指定されている西明寺の楼門や三重塔などを見学する“ついで”にその裏山を歩いてみるという設定で勝負。もちろん、これだけでは全然足りないので、散策後の小洒落たレストランでのランチを約束し、何とか午前10時頃に西明寺の駐車場に到着する。

@300円の拝観料を支払って椎林の中の石段を上がっていくと、正面に楼門、その左手に三重塔が見えており、平地の少ない山の中腹に建てられたお寺ということで、全体的にかなりコンパクトな設計になっているらしい。最初に、(文化財的な価値は低いものの)一部で人気の高い“笑い閻魔”を見学してから本堂へ向かう。

受付で教わった手順に従って奥の間に入っていくと、そこにはご本尊(=秘仏)が安置されている厨子と、その前に千手観音や十一面観音をはじめとする多くの仏像が配置されている。先月、奈良で拝んできた国宝級の仏像のグラマラスなまでの存在感には比ぶべくもないが、田舎のお寺らしい質素な佇まいには、まあ、これはこれでそれなりの味わいがある。

さて、本堂を後にすると、俺にとってはこれからが本番であり、足取りの重い妻&娘を急かしながら本堂の裏手にある山道を上っていく。ここは“関東ふれあいの道”にもなっているということでちょっぴり期待していたのだが、正直、あまり整備が行き届いているとは言えず、あいにくの曇天ということもあって雰囲気はあまりよろしくない。

仕方がないので、途中にあった“権現平”のベンチのところに妻&娘を待たせておき、一人になって先に進むと、林道を渡ったところにキャンプ場の駐車場がある。そこに立っていた標識を“高館山経由 益子の森”方面に上っていくと、ものの数分で三角点のある高館山の山頂(301.7m)に到着。見晴らしは全く無いので、妻&娘を置いてきたのは正解だったかな。

ということで、その後は往路を引き返し、「益子 森のレストラン」という女の子の好きそうなレストランでランチを食べてから無事帰宅。一応、娘には“ケーブルカーを使って高尾山”という課題を出してあるのだが、う〜ん、今日の歩きを見た限りでは実現までにはまだまだ時間がかかりそうです。