今日は、妻と一緒に「中島みゆき 夜会Vol.18『橋の下のアルカディア』−劇場版−」を見てきた。
音楽の嗜好に関しては、俺と妻の間に相当大きな違いがあるため、一緒にコンサートに出掛けるのはなかなか難しい状況。そんな二人のわずかな共通点に存在するのが中島みゆきであり、チケットが取れないことで有名らしい“夜会”を映画で見ることが出来るということで、喜び勇んで映画館へ。
さて、いつもどおりなるべく予備知識を耳に入れないよう心掛けたため、入場料が特別料金(=@2,500円)だということさえ知らなかったくらいなのだが、そんな初心者の我々にとって“夜会”の濃厚な雰囲気はかなり異様。中島みゆきのコアなファンにとっては彼女のイメージに塗り潰されたあのステージが“堪らない”のであろうが、一見さんに過ぎない我々にとっては相当荷が重すぎる。
それでも、“権力によって引き裂かれた夫婦とその飼い猫が、時を経て再び出会う”というメロドラマだとばかり思って見ていたステージが、零戦の登場と共に一気にその社会的メッセージを露わにしていくという構成には度肝を抜かれたし、そのシーンのバックで鳴り響く「India Goose」の力強い歌声には、素直に感動。思わず、辺野古移設反対のために懸命に努力されている方々の姿が脳裏に浮かんできた。
ということで、あと2、3回拝見させてもらえば、俺も立派な中島みゆきの中毒患者になれそうなのだが、“アラジンの方が良い”と主張する妻と一緒に見に行くのはちょっと難しそうな状況。とりあえずは、普通のコンサートの方で中島みゆき菌を徐々に増殖させていく作戦を考慮したいと思います。