雪の北横岳

今日は、昨年7月に引き続き、妻と一緒に北八ヶ岳にある北横岳を歩いてきた。

前回はガスのために山頂からの見晴しはゼロだったということで、積雪時におけるリベンジの機会を窺っていたのだが、本日の長野県の天気予報はほぼ完璧な晴天。妻にとっては“雪山初挑戦”になる訳だが、軽アイゼンは昨年のスッカン沢で経験済みだし、先日は雪道を15km程歩いているので、まあ、大丈夫だろう。

さて、池の平ホテルの先から路上に積雪が目立つようになるが、念のため持参したタイヤチェーンのお世話になることもなく、午前8時半頃に北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅に到着する。まだ十分に余裕のある駐車場に車を止め、9時発のロープウェイに乗って山頂駅へ向かうと、そこは青空の下に広がる白銀の世界であり、アイゼンを装着して9時28分に出発。

見晴しの良い緩斜面をしばらく進んだ後、樹林帯に突入すると傾斜が少々キツくなるが、“誰かに後ろに付かれたら必ず追い越して頂く”といういつものペースを守ってゆっくり上っていく。そんな調子でも、三ッ岳分岐(10時17分)を経て、出発から一時間足らずで北横岳ヒュッテ(10時23分)に着くことが出来た。

小屋の回りのベンチは雪に埋もれていたが、妻もまだ疲れていないようなので証拠写真を撮っただけで先に進む。ここから先、傾斜はさらにキツくなるものの、大した距離ではないことは前回の経験から分っており、途中、何度か立ち止まって呼吸を整えながら、10時46分に南峰(2471.6m)に着く。

周囲には素晴らしい景色が広がっているが、とりあえずすぐ先に見えている山頂まで行ってしまおうということで、10時51分に北峰(2480m)到着。依然として雲一つ無い青空の下、近くには蓼科山南八ヶ岳、遠くには槍穂、乗鞍岳御嶽山といった山々を一望することが出来、前回のモヤモヤ感を完璧に払拭することが出来た。

せっかくなので適当な場所を見つけて腰を下ろし、持参したお汁粉で身体を温めようとしたが、さすがに標高2500m近い高所の寒さは平地と比べものにならず、大した風でもないのにオーバーグローブ無しでは手がかじかんでしまう。あっと言う間に生ぬるくなってしまったお汁粉を飲み干した後、11時16分に下山に取り掛かる。

さて、下りは対向者とのすれ違いがちょっと面倒だが、南峰(11時21分)〜北横岳ヒュッテ(11時37分)と歩いて12時8分に縞枯山・雨池峠分岐に到着。前回同様、ここを左に折れて雪に覆われた坪庭をグルッと一周した後は、雨池分岐(12時17分)を左折して12時24分に三角屋根の縞枯山荘に着く。

アイゼンを外すのが面倒なため、山荘には入らずに雪上に腰を下ろして持参の食料で腹拵え。山に囲まれているせいで山頂のような寒さを感じることは無く、食後のコーヒーを楽しんでから再出発(12時48分)し、13時2分にロープウェイ山頂駅に戻ってくる。本日の総歩行距離は5.2kmだった。

ということで、予定していた池の平ホテルでの日帰り入浴が“本日貸切り”のためボツになってしまったため、ちょっと車を走らせてから「あさしな温泉 穂の香の湯」を利用したが、まあ、いたって普通というところかな。ちなみに今回の雪遊びはとても楽しかったので、来年もまた別の場所で楽しみたいと思います。