007 スペクター

今日は、妻と一緒に007シリーズの最新作である「007 スペクター」を見に行ってきた。

俺がこのシリーズのファンになったのは前作「007 スカイフォール(2012年)」をDVDで拝見してからのことであり、このシリーズの作品を見るために映画館へ足を運ぶのもおそらく今回が初めて。最近は、アクション系の作品にも興味を示すようになった妻もとても楽しみにしていた。

さて、そんな新米ファンといえども、このシリーズの旧作は子どもの頃からTV等で何度も拝見しているので、舞台を変えて繰り広げられる本作の様々なアクションシーンが過去作品に対するオマージュになっていることくらいは十分理解可能。

本作がダニエル・クレイグジェームズ・ボンドの見納めになるという噂もあることから、シリーズの中締め的な展開を見せる映像を少々しんみりした気分になって見ていると、最後は続編が出来てもおかしくないような微妙な終わり方であり、う〜ん、いったいどっちなんだろう。

正直、冒頭のアクションシーンは前作に及ばないし、“実はスペクターの首領であるオーベルハウザーとボンドとは意外な運命で結ばれていた”という設定もあまり活かされているとは言えないが、次から次へとたたみかけてくるアクションシーンの連続は、邦画ではまずお目にかかれないくらいの贅沢さであり、まあ、十分に元は取れたと思わせてくれる作品ではあった。

ということで、本作に対する評価がちょっと甘めなのは、(他の作品ではあまりパッとしなかった)ヒロイン役のレナ・セドゥの魅力によるところが大きい。ダニエル・クレイグ版の続編が出来るとすればスペクターによる報復の的になることはまず間違いないが、その美しいお姿と再会できることをご期待しております。