浅間山で紅葉見物

今日は、妻と一緒に浅間山の紅葉を見に行ってきた。

2年前に一人で浅間山(=正しくは前掛山でしかも敗退。)を歩いたとき、そのカラマツ林の紅葉の見事さにいたく感動し、是非とも妻に見せてあげたいと思っていた。その後、噴火の警戒レベルが1から2に引き上げられてしまい、賽の河原の先には行けなくなってしまったが、まあ、黒斑山からの眺めだけでも十分満足できるだろうということで、午前6時過ぎに高峰高原ビジターセンターの駐車場に到着する。

紅葉のピークにはまだ早すぎるせいなのか、警戒レベル引上げの影響なのかは不明だが、妻の読みどおり駐車場はスカスカ。2年前に比べるとちょっと寂しいが、おそらく山頂付近の紅葉はもっと進んでいるだろうと信じて6時42分に駐車場を出発し、登山届をポストに投入してから表コースに入る。

登山道の傾斜は記憶していたよりやや急ではあるが、良く整備されているのでとても歩きやすい。天候も、強風&ガスに悩まされた2年前とは大違いの晴天であり、直射日光を浴びているとじっとり汗ばんでくるくらい。8時2分にシェルターに着くと、そのすぐ先の槍ヶ鞘(8時6分)からはドーンといった感じで浅間山がその全貌を現し、夫婦揃ってテンションは急上昇!

中コース分岐(8時10分)を過ぎると、最初の目的地であるトーミの頭は目と鼻の先であり、8時18分に到着。シェルターのところで我々を追い越していった男性2人連れと記念写真を撮り合った後はザックを下ろして休憩し、眼前に広がる素晴らしい眺望を満喫する。一応、Jバンドを下りて草スベリで戻ってくるルートを妻に説明してみたのだが、彼女の反応は“遠そう”の一言であり、まあ、今日のところは黒斑山までで我慢するとしよう。

さて、再出発後は監視カメラやスピーカーのあるところ(8時38分)を過ぎて、8時51分に黒斑山(2404m)に到着。さして広くない山頂には既に4、5組の登山者の方々が休憩しており、我々も適当なスペースを探して腰を下ろそうとするが、そんなところへ大人数の若者のグループがやって来てしまい、俄に山頂は大賑わい。急遽予定を変更し、もう少し先のピークまで足を伸ばしてみることにする。

記憶していたとおりこの先のアップダウンは緩やかであり、見る角度によって微妙に表情を変えていく浅間山の姿を楽しみながら進んでいく。結局、蛇骨岳付近(9時13分)の見晴しの良いところまで歩いてみたが、ちょっと風が冷たくなってきたのでここから引き返し、9時41分に二度目の黒斑山。予想どおり若者グループの姿は既に無く、空いているスペースを見つけて腰を下ろすことが出来た。

ちょっと雲の量は増えてしまったが、期待したとおり浅間山の裾野に広がるカラマツ林は見事な紅葉を見せてくれており、赤富士ならぬ黄浅間を眺めながらゆっくり休憩した後、10時14分に下山に取り掛かる。復路は、トーミの頭(10時29分)の先にある分岐(10時37分)から中コースに入り、11時29分に駐車場着。見晴しはほとんど無いものの、アップダウンは少なく、前回、俺がコースミスを犯したところ(11時12分)にはきちんとロープが張られていた。本日の総歩行距離は7.6kmだった。

ということで、恒例の日帰り温泉は“雲上の野天風呂”というキャッチフレーズに釣られて高峰温泉を利用したのだが、肝心の湯船は6、7人も入ると満員という狭さであり、手足も伸ばせないまま百まで数えたところで早々に退散。まだ、時刻が早かったので、途中、小諸市内の懐古園を散策してから帰途につきました。