流石山とニッコウキスゲ

今日は、妻と一緒に裏那須にある流石山を歩いてきた。

梅雨の晴れ間とまではいかないものの、お近くの三倉山に関する「てんきとくらす」の予報は“B”であり、早朝の雨も大したことはないらしい。時期的には一週間くらい早いかもしれないが、来週は別の予定が入っているということで、以前から妻に見せてあげたいと思っていた大峠付近のお花畑見物に出発!

単独であればこれまでどおり表(?)から歩いてしまうのだが、今回は妻が一緒ということで、歩行距離を短縮するために福島県側の観音沼森林公園の先にあるという駐車スペースを利用する。すれ違い不能の狭い林道でのドライブはあまり楽しいものではないが、幸い先行車があったのでその後に付いて午前8時頃に目指す駐車スペースに到着。

雨は予想したより強かったが、車内でカッパやスパッツを身に付けていると次第に雨脚が弱まってくる。どうやら“回復傾向”という天気予報は間違っていなかったようであり、このまま雨が上がるのを期待して8時8分に出発。ちなみに先行車の方はなかなか車から降りてこないけど、このまま諦めてしまうのかしら。

さて、しばらくはオフロード車であれば走行可という林道を歩き、8時21分に林道終点に着く。由緒ある山道は引き続き明確であり、鏡沼分岐(8時25分)〜一里塚(8時29分)と順調に進んでいくが、その先で急に道幅が狭くなり、倒木の下を潜ったり、1mくらいの段差を乗り越えたりとちょっと大変。

しかし、全体的な傾斜自体は大したことはなく、雨もほとんど上がったということで気分は上々。大峠(8時59分)に着いた頃には、曇天ではあるものの、宿敵(?)の旭岳をはじめとする周囲の山々がハッキリと見えており、妻はいつもと並び順が違う那須の山々を珍しそうに眺めていた。

一方、期待していたお花畑の方はやはりちょっとだけ時期が早すぎたようであり、ニッコウキスゲはほぼ満開なのだが、それ以外の花の数は少々寂しい感じ。毎年来ている訳ではないので最近の状況は分からないが、6年前に初めて大峠を訪れたときにはもっと華やかな雰囲気だったと妻に言い訳をしながら、流石山への急斜面を上っていく。

とはいうものの、足下には黄色や紫の可愛らしい花々が咲いており、少し高度を上げると今度はコバイケイソウの群生が出現。さらにハクサンシャクナゲも咲いているということで、まあ、これで文句を言っては申し訳ない。傾斜が緩くなってから山頂に着くまで思ったより時間が掛かったが、10時22分に流石山(1812.5m)に到着する。

雨は完全に上がっているものの、陽が差さない上に少々風があるため稜線上の体感温度は結構低め。カッパを身に付けたまま腹拵えをしていたのだが、止まっていると寒いので10時37分に再出発。こんなことなら山専ボトルにお湯を入れて持ってくるべきだった。

帰りは往路を引き返すだけなのだが、大峠(11時34分)を過ぎて樹林帯の中を進んでいくと山道の雰囲気がちょっぴり変わっていることに気付く。慌ててGPSを取り出して現在位置を確認したところ、確かに往路よりもやや西側にズレているようであるが、大まかな方向は合っているし、ルート上には真新しい靴跡も見られるということでそのまま先に進んでいく。

結局、12時4分にメインルートに復帰したが、おかげで往路で苦労した倒木や段差をパスすることが出来、結果的には大正解。ちなみに、往路でこのルートを利用するには、丸太が並べられた橋を渡った先にある目印(=シラカバみたいな木に赤テープや矢印が付いている。)のところを右手に入れば良い。

その後は林道終点(12時16分)を過ぎて12時28分に駐車スペース着。本日の総歩行距離は7.7kmだったが、幸い再び雨がパラつき出す頃には車まで戻ってくることが出来、まあ、梅雨の時期の山歩きとしては成功の部類に属する内容だったと思う。

ということで、恒例の日帰り入浴は甲子温泉の大黒屋を予定していたのだが、受付で“シャンプーが使える浴室は午前中まで”と言われてしまい、敢えなく敗退。しかし、代わりに利用した那須甲子高原ホテルでは男女とも大浴場を独占することが出来たので不満は無く、高速道路に乗る前に白河ラーメンを食べてから無事帰宅しました。