那須岳北東側を周回で

今日は、那須岳の北東側に位置する山々を周回で歩いてきた。

不安定な天候のためにこの週末の山歩きは半分諦めかけていたのだが、「てんきとくらす」の予報によると、何故か那須方面に限ってそれなりのお天気が期待出来そうな様子。そういえば、昨年11月にトライして中途半端な結果に終わっていた那須岳北東側の周回コースが残っていたなあということで、そのリベンジを決意し、当然、この時点では最難関の旭岳も予定に入っていた。

しかし、念のため最新の情報も仕入れておこうとヤマレコを検索したのが運の尽き。出てくるのはマダニやムカデといった恐ろしい話題ばかりであり、レポを読んでいるだけで鳥肌が立ってくる。一応、カッパ上下や虫除けスプレーは準備しておくが、旭岳の藪に突入するか否かは現地で決定することにして、午前4時40分に銀桂の駐車場を出発する。

舗装道路を歩いて甲子道路まで引き返すと、目の前には“きびたきの森トレーニングコース”の標識(4時50分)が立っており、ここから山道へ入る。木材のチップが敷き詰められたトレーニングコースはとても歩きやすいのだが、それも“剣桂ハイキングコース”の標識(4時54分)のところまでであり、そこを右手に入って5時7分に那須甲子少年自然の家

その先の舗装道路を歩いて行くと間もなく左手に“赤面山登山コース”の標識(5時10分)が立っており、ここから再び山道へ。それなりに水量のある沢(5時39分)を渡り、鉄の階段(5時41分)を上って進んでいくと、6時8分に“赤面登山道中間点”の標識。もう、かなり歩いてきたと思っていたのだが、まだ半分だったのか…

明瞭な山道も次第に狭くなっていき、早くもマダニのことが心配になってくる。今日はめったに着けないスパッツを装着してきたものの、首回りは全くの無防備であり、ここで大量の虫除けスプレーを体中に吹き付ける。マダニの害に比べてどちらのリスクが高いのかは知らないが、まあ、生理的には後者の方が圧倒的にイヤ。

スキー場分岐(6時45分)を過ぎると、その先でようやく樹林帯を抜け出すことが出来、7時9分に赤面山(1701m)に到着。上空には期待した以上の青空が広がっており、懸案である旭岳のカッコいい姿もくっきりと見える。自宅に途中経過をメールしてから先に進み、目の前の急斜面をトラバース気味に上っていくと、7時51分に中の大倉尾根の縦走路に合流する。

ここから先はお馴染みのルートであり、北温泉分岐(8時5分)を過ぎて8時25分に三本槍岳(1916.9m)に着く。山頂には5、6人の登山者が休憩しており、誰か甲子方面に先行してくれそうな人はいないかと密かに期待してみたのだが、皆さん、ここが終点のような雰囲気でなかなか腰を上げてくれず、仕方ないので8時37分に再出発。

甲子山分岐(8時45分)まではアッという間であり、ここを右手に下りていく。眼下には鏡沼が見えたりしてなかなか良い雰囲気なのだが、間もなく登山道は背の低い樹木等に覆われた軽い藪コギ状態へと突入し、再び虫除けスプレーの大量散布。せっかく膨らみかけていた旭岳挑戦の意欲もすっかり減退してしまい、鏡沼入口(9時4分)を通って9時14分に須立山(1720m)。

山頂には二人組の登山者が休んでおり、ようやく待望の先行者かと思ってどこから来たのか尋ねてみたが、答えは“鏡沼から”とのこと。やむなく一人でガレた登山道を慎重に下りていくと9時34分に“笠ヶ松”の標識がある小ピーク。その先に出てくる根曲がり竹のトラバースは事前学習で聞いてはいたものの想像以上の難所であり、正直、ここだけはもう二度と歩きたくないなあ。

さて、坊主沼への分岐(10時7分)を右に進んで10時10分に坊主沼避難小屋に到着。まだ時間も水分(=3リットル強持参)も、そしておそらくは体力も十分に残っているものの、残念ながら気力だけが湧いてこず、ここで旭岳挑戦を正式に断念。何度か徒渉(10時35分)を繰り返した後に通行止めになっている旭岳分岐(10時47分)に着くが、写真を撮っただけで先に進む。

その先の甲子山(1549m。10時57分)山頂で旭岳を眺めながら休憩しようと思っていたのだが、既に大勢の登山者に占領されていたため急遽中止。甲子山分岐点(11時5分)〜猿ヶ鼻(11時22分)〜大黒屋(11時57分)と進んだ後は舗装道路をテクテク歩き、12時35分に駐車場まで戻ってくる。本日の総歩行距離は22.0kmだった。

ということで、駐車場で全身をくまなく検査してみたところ、幸いマダニ等の被害は認められず、ようやくこれで一安心。二回連続で敗退となってしまった旭岳については、秋になって生物の気配が薄まってきた頃に再挑戦する予定です。