赤城山

今日は、群馬県にある日本百名山の一つである赤城山を歩いてきた。

赤城山というのは複数の山頂の総称であり、最高峰である黒檜山とそのお隣の駒ヶ岳を周回するというルートが最も一般的らしいのだが、それだと2時間程で歩けてしまいそう。そこで、ネット情報を参考にして長七郎山と地蔵岳を周回ルートに加え、出発地点に選んだ大洞駐車場を午前6時19分に出発する。

大沼湖畔はお土産屋や貸しボート店等が建ち並んでいるが、営業時間前ということで今はまだひっそりとしている。車道に出て、赤城神社の駐車場を過ぎると、6時36分に黒檜山登山口に到着するが、思ったより気温が高いため、ここで長袖シャツと下着の2枚だけになって、岩のゴロゴロした歩きにくい急斜面を我慢して上っていく。

ルートは基本的に樹林帯の中を進んでいくが、周囲は紅葉を終えて葉を落とした広葉樹ばかりであり、所々では右手に大沼を見下ろせるということで雰囲気は悪くない。謂れの分からない猫岩(6時47分)を通過してしばらく上っていくと、7時21分に尾根上にある分岐に出ることができ、そこを左折すると間もなく黒檜山の山頂(1,828m。7時23分)。

予想に反し、山頂からは東方の眺望が開けており、反対側にある大沼方面は木々に隠されてあまり良く見えない。まだ空腹にもならないし、疲れてもいないため、自宅に途中経過をメールしたくらいで、次の目的地である駒ヶ岳へ向かうことにする。

分岐(7時29分)まで戻ってそこを直進すると、赤い鳥居(7時30分)の先に花見ヶ原キャンプ場との分岐(7時32分)がある。そこを右に下って行ったところにある眺めの良い鞍部には大タルミ(7時46分)の標識が立っており、その先の上り坂を進んで行くと、7時54分に駒ヶ岳(1,685m)到着。

こちらの山頂は狭いので証拠写真を撮っただけで素通りし、ベンチのあるちょっと広くなった場所を右手へ下っていく。人気の山らしく、駒ヶ岳からの下りではかなりの数の登山客の方々とすれ違ったが、ルートは非常に良く整備されており、立派な鉄製の階段が2箇所も設置されていた。

8時22分に駒ヶ岳登山口まで下りてくると、3番目の目的地である長七郎山に向かうため、覚満淵入口(8時25分)まで車道を歩いていく。シカ除けのネットを潜って覚満淵の北側を縦断すると、8時39分に着いた鳥居峠の駐車場からは“小沼・長七郎山1.7km”の標識に従って、再び山道へと入る。

緩やかな斜面をスタスタ上っていくと、大きな看板のある分岐(8時51分)の先に“小地蔵岳”の方向を示す標識(8時59分)が立っており、計画には入っていなかったが後学のため立ち寄ってみることにする。しかし、間もなく着いた小地蔵岳の山頂(9時2分。1,574m)には標識が立っているだけで踏み跡はそこで終わっており、やはり地形図に記された駒ヶ岳から小地蔵岳までの境界尾根上には明確なルートは存在していないようである。

分岐(9時5分)まで戻ってもうひと上りすると、9時12分、長七郎山(1,579m)に着く。広々とした無人の山頂はなかなか良い雰囲気であるが、休憩は最後の地蔵岳で取ることにして小沼方面へ下りて行き、“オトギの森”との分岐(9時21分)を右折すると、9時24分に小沼到着。

静かな沼の東岸を歩いていくと、9時31分に車道に出る。そのすぐ先の八丁峠にある地蔵岳登山口(9時33分)に入ると、土壌保全のためかルートはほとんどが木製の階段になっており、これを上って9時51分に地蔵岳(1,674m)に到着する。ここからは、大沼の向こうに歩いてきたばかりの黒檜山や駒ヶ岳を一望することができ、本日一番の眺望であった。

休憩後、大洞方面に下っていくと、赤城少年自然の家との分岐(10時16分)の先は枯葉の積もった急斜面であり、足を滑らさないよう緊張しながら下りて10時31分に地蔵岳登山口に到着。そこは車を止めておいた大洞駐車場の目の前であり、10時33分に車のところまで戻ってきた。

ということで、時間にして4時間強、距離にして12km弱で4つ(=小地蔵岳を加えれば5つ)のピークが踏めるというお得なコースであったが、途中、どうしても車道に出なければならない点が大きなマイナス要素。せめて、駒ヶ岳から小地蔵岳まで尾根伝いに歩けるようになれば良いのになあ、と思いました。