黒尾谷岳から茶臼岳

今日は、久しぶりの梅雨の晴れ間を利用して、那須の山を歩いてきた。

先月、妻と一緒にマウントジーンズ那須スキー場のゲレンデを歩いたとき、茶臼岳から南に伸びる稜線がとても魅力的に見えたのだが、帰ってから調べたところによると、南月山の南にあるのは黒尾谷岳という山であり、ちゃんと登山道も整備されているらしい。それならばということで、帰路は、ここもまた歩いたことのない殺生石へ下るルートを選択して、午前4時36分、那須ハイランドパークの入口手前にある駐車場を出発する。

最初は、別荘地内の斜面に付けられたクネクネ曲がったメインストリートを進んで行き、上りきったところで右折すると、間もなく登山口(5時19分)に到着。樹林帯の中に続くルートは明確であり、それなりの傾斜はあるものの、ここまでのコンクリート道に比べればずっと歩きやすい。

“黒尾谷0.5km”の看板(5時49分)を過ぎてもほとんど見晴らしはないが、地面には白ヤシオの花が大量に落ちており、数週間早ければかなりの見ものだったに違いない。しかし、6時11分に着いた黒尾谷岳の山頂(1589m)からも見晴らしはなく、証拠写真を撮っただけで先に進む。

次の南月山へはいったん下ってまた上り返すが、この頃から風の音が次第に大きく聞こえるようになり、“南月山0.5km”の看板(6時31分)を経て到着した南月山の山頂(1776m、6時54分)は強風の真っ只中。当然、ガスのため茶臼岳の雄姿を眺めることは出来ないが、雨の心配は無さそうなので、風除けのために雨着の上だけを身に付けて、さらに日の出平(7時16分)〜牛ヶ首(7時27分)へ。

当初の予定では、牛ヶ首から茶臼岳の西側を通って峰の茶屋方面へ向かい、そちらから山頂を目指す予定だったが、反対側から上った方が風が弱そうだったため、急遽、予定を変更してロープウェイ山頂駅方面へと進む。

すると、殺生石分岐(7時32分)を過ぎたあたりから風は弱まり、ガスの向こうに太陽の存在を確認できるようになるが、山頂への分岐(7時44分)を経て到着した茶臼岳山頂(1915m、8時7分)は再び強風と濃いガスの中。岩陰に腰を下ろして腹ごしらえをするものの、とても長居するような雰囲気ではないので、早々に退散することに。

下山ルートは、山頂分岐(8時32分)を経由して殺生石分岐(8時44分)まで引き返し、ここを左折して“5.4km”と表示されている殺生石まで下りていく訳であるが、見晴らしがあるのはほんの最初だけ。それから先の樹林帯の中に続くルートは、雰囲気の良いところと悪いところ、整備されているところと荒れているところとが交互に現れてくるため、少々評価に迷うが、まあ、今度歩くなら紅葉の時期の方が良いだろう。

殺生石2.4km”の表示があるスキー場分岐(9時42分)の先をさらに進んでいくと、10時10分に舗装道路に出る。予定では殺生石に向かうつもりだったが、地図を見ると、それでは遠回りになりそうなので途中でUターン。その後は、別荘地の中をテクテク歩いて、11時5分に駐車場まで戻ってきた。総歩行距離は21.7kmだった。

ということで、下界は晴れていたものの、山の上は強風だったため、期待していたようなお気楽な山歩きにはならなかったが、久しぶりのロングウォークは良いストレスの解消になった。那須岳はいろいろなルート選択が可能な山であり、これからも末永く楽しませてもらえそうです。