今日は、妻と一緒に矢板市にあるスッカン沢を歩いてきた。
妻からの最初のリクエストは日光市の雲竜渓谷だったのだが、アイゼン経験の無い初心者には少々荷が重いのではないかということで、まあ、ちょっとマイナーではあるが比較的お手軽そうなスッカン沢で協議成立。幸運にも(?)ちょうどBlack Diamond社製の12本爪アイゼンを購入したばかりであり、妻にはお古の6本爪軽アイゼンを履かせれば良いということで、午前8時半頃に「山の駅たかはら」の駐車場に到着する。
最近の降雪は無かったようだが、駐車場の周囲は一面の雪景色であり、無風&快晴という好条件の下、最初からアイゼン&スパッツを装着して8時56分に出発する。ほぼ平坦だったルートも進むにつれてはっきりした下り斜面になっていくが、しっかり踏み固められたトレースはとても歩きやすく、時折ショートカットを織り交ぜながら9時41分に雷霆の滝に着く。
ここから先は桜沢の右岸を歩くため、比較的単調だった周囲の景色も次第に魅力を増していき、雷霆の吊橋(9時50分)を渡ると9時58分に分岐に着く。ここを直進すれば咆哮霹靂の滝に行けるのだが、今日はピストンの予定なのでそちらは後に回し、通行止めのゲートを迂回して雄飛の滝方面に進んで行く。
しばらく先にある急斜面を頑張って上り切り、一部壊れた階段を慎重に下りていくと、そこからが本日のメインイベントの始まりであり、薙刀岩に張り付いた氷柱や大木のカツラが目の前に現れる。スッカン橋を渡り、ちょっとした上り斜面の途中にある分岐を左に入るとそこから再び沢に下りていくことが出来、10時33分、ついに雄飛の滝に到着。
事前学習によると(雲竜瀑と同様)今年の氷柱の大きさは今一つのようであり、このときも氷柱の間を相当量の水が滴り落ちているような状態だったのだが、雪と氷に囲まれたプチ渓谷の雰囲気はなかなかのものであり、持参したビニールシートを広げて大休止。食事をしたり、写真を撮ったりしながらゆっくり休憩を取った。
さて、再出発(11時9分)後は分岐(11時36分)まで引き返し、往路で省略した咆哮霹靂の滝(11時43分)まで下ったところでUターン。通常の山歩きとは反対に、復路はずっと上り基調になるので妻の脚力が心配だったが、分岐(11時54分)〜雷霆の滝(12時18分)と順調に歩き続け、無事、13時39分に駐車場に戻ってきた。
ということで、妻のアイゼンの予行練習は上々の出来であり、来年以降、状態の良さそうなときを選んで雲竜渓谷まで案内することにしたい。一方、俺の12本爪アイゼンの付け心地も最高であり、3シーズン用の山靴にもジャストフィット。冬靴を買ったらワンタッチ型が欲しくなるかもしれないが、まあ、それまでの間、十分に活躍して頂こうと思います。