花瓶山

今日は、大田原市にある花瓶山を歩いてきた。

前回は群馬県との境界を歩いてきたので、今度は茨城との県境を歩いてみようと適当なところを探してみたところ、花瓶山とその南にある高戸山との間の稜線を歩いたという記録を複数発見。周回したとしても大した距離にはなりそうもないが、まあ、年末にあまり長時間家を空けるのも如何なことかということで、ここを歩いてみることにした。

さて、県道13号から205号に曲がってすぐのところに広い駐車スペースがあったので、ここに車を止めて午前7時2分に出発する。そのまま県道205号を歩いて行くと、茶の里トンネルの手前に旧道への分岐があり、そこを右に入ってトンネル上の県境(7時19分)に到着。適当なところを見つけて、ここから尾根に取り付く。

間もなく現れた明瞭な作業道はすぐに県境尾根を外れてしまい、慌てて尾根に復帰する。作業道はその後も何度か現れるが、これに懲りてひたすら尾根筋を辿ることに集中すると、鉄塔(7時35分)を経て、7時44分に最初の目的地である高戸山(581.2m)に着く。

その先は東電の巡視路を歩くことになるが、それも次の小ピークの頂上(7時48分)までであり、再び尾根上のときどき不明確になる踏み跡を辿って花瓶山を目指す。アップダウンは緩やかであり、楽ちんなのは良いのだが、その分、主尾根と枝尾根との区別が付けづらく、あまりボーッとして歩いてもいられない。

しばらく進むと尾根筋は笹藪(9時3分)に覆われるが、踏み跡は明瞭で目印の赤テープも出てくる。どうやらその先から花瓶山へのメインルートに合流したようであり、大倉尾根分岐の標識(9時12分)を右手に入って、9時16分に花瓶山の山頂(692m)に着くことが出来た。

山頂には「花瓶山自然環境保全地域」という立派な柱が立っているが、残念ながら見晴らしの方は大したことは無く、証拠写真を撮ったくらいで再出発。大倉尾根分岐(9時24分)まで引き返し、今度はその大倉尾根なるものを辿っていくのだが、踏み跡は比較的明瞭であり、尾根筋も単純なのでしばらくは安心して歩いて行ける。

しかし、“向山”という標識のある小ピーク(548m、10時6分)の先から踏み跡が主尾根を外れてしまい、薄い藪コギ状態へ突入。その状態は地形図に記載された林道の終点まで続くのだが、“何とかモデル林”という立派な看板の立っている林道の終点(10時22分)の先からは尾根に沿った形で立派な作業道が続いており、もう藪コギにも飽きたので、尾根を諦めてその作業道を利用させてもらうことにする。

このまま進めばそのうち左右いずれかの林道に合流するだろうと油断していると、何故か作業道は左に急カーブしてしまい、再び尾根(10時31分)上を歩くことになってしまう。藪コギも再開となるが、まあ、こんな酔狂が出来るのも単独行ならではの醍醐味(?)と割り切って進んでいくと、10時44分に尾根の末端にある墓地のところに出ることが出来た。

ということで、そこから先は舗装道を歩いて駐車地(10時59分)まで戻って来る。予想どおり総歩行距離は14.3kmと少々物足りなかったが、帰り道に車窓から眺めた山々の位置が自宅付近からのものと大きく異なっているところがとても面白く、特にこちら側から眺めた高原山の存在感には圧倒されてしまいました。