プロメテウス

今日は、娘と一緒にリドリー・スコットの最新作「プロメテウス」を見に行ってきた。

妻は、彼女の両親と連れ立って昨日から長男の赴任地に2泊3日の予定で遊びに行っており、受験生の娘と俺の二人で留守番をしていたのだが、優しい娘は俺が本作を見たがっていたのを覚えてくれていたらしく、今日の買い物のついでに付き合っていただけることになった次第。

さて、内容は、謎の惑星における異星人とのコンタクトの様子が描かれており、一部に「エイリアン(1979年)」の焼き直しのようなエピソードも含まれているストーリーにあまり新らし味はないのだが、ヒロインであるショウ博士の“女性版ジョン・マクレーン”ばりの頑張りと、アンドロイドのデヴィッドによる謎めいた行動の数々のおかげで、最後まで退屈することなく見ていられる。

一方、TVのCMで盛んに宣伝していた“人類の起源”に関しては、開始早々、“誰が”、“どのようにして”という点についての説明はあるものの、正直、ちょっと安直過ぎてあまり面白くない。また、残された最大の謎である“何故”に関しては、結局、“次回作に続く”みたいな無責任なオチで済ませてしまっており、少々拍子抜けだったのだが、帰宅してから調べたところによると、続編の制作は既に正式に発表されているとのことであり、まあ、それなら仕方ないかなあ。

本作はエイリアン・シリーズの前日譚的な位置付けになるらしいのだが、本作に登場するデヴィッドは、「エイリアン」や「エイリアン2(1986年)」に出てきたアンドロイドよりも知的な面でむしろ“複雑”な印象であり、次回作では人類の起源の謎のみならず、彼の不審な行動の数々についてもしっかりとした説明がなされることを期待したい。

ということで、大の怖がりであり、「エイリアン」もまともに見たことが無いにもかかわらず、勇気を持って本作に付き合って下さった娘に、まずは感謝を申し上げたい。見終わった後の感想では“痛そうな帝王切開のシーンが最悪”とのことであったが、う〜ん、そんな君も母親からその帝王切開で生まれてきたことを忘れてはいけません。