武尊山

今日は、群馬県にある百名山の一つである武尊山を歩いてきた。

最初は、今年の目標にしていた平ヶ岳にしようと思っていろいろ調べていたのだが、直前になって、7月末の大雨により登山口までのアクセス道路が通行止めになっていることが判明。急遽、目的地を武尊山に変更したものの、事前学習に費やす時間的余裕もあまり無く、まあ、一番楽そうな武尊牧場からのコースにしておけば間違いないだろうということで、午前5時半頃に武尊牧場スキー場の駐車場に到着する。

身支度を整えた後、5時42分に駐車場を出発し、トイレをお借りしてからゲレンデ内に付けられた舗装道路を上っていく。途中、GPSの電源を入れ忘れていたことに気付くが、このコースは山頂までのピストンであり、それまでのトラックについては下山時に記録できるので特に問題は無い。

その後、舗装道路はゲレンデの右手を大きく高巻きするように続いており、かなり遠回りになりそうなのが気になるが、“牧草内立ち入り禁止”の看板があるので仕方がない。“放牧中”のゲートの手前(6時14分)で舗装道路を一部ショートカットした後、再びスキー場のリフト沿いに付けられた舗装道路を歩いていくと、6時39分にようやく登山届用ポストの設置された登山口に着く。

白樺林の中に付けられた傾斜の少ないハイキング・コースは、好天に恵まれさえすればなかなか良い雰囲気なんだろうが、残念ながら本日のような曇天の下では魅力半減。“眠る男”ロケ地(6時49分)を過ぎてしばらくすると、道の真ん中に“武尊山5km”の標識(7時6分)が立っており、この先から少々傾斜がきつくなり、泥濘も増えてくるのだが、まあ、大した問題はない。

武尊山避難小屋(7時23分)の先にあるちょっと周囲の開けた辺りがゼビオス岳なんだろうか、壊れたベンチの残骸(7時45分)があるが、この前後から天候が湿っぽくなってきたので、ちょっとスピードアップ。岩場が現れるようになると、その先に鎖場(8時9分)があり、これを上りきると再び傾斜は緩やかになって、8時25分に中の岳南の分岐に到着。

この先、菩薩界の水(8時27分)〜三池(8時32分)〜大和武尊像(8時40分)と俄かに目印が目立つようになってくると、間もなく武尊山の山頂(2158m。8時45分)に着く。ここまで、単独行の若者を一人追い越しただけの静かな山歩きだったが、広い山頂には既に相当数の登山客が休憩、歓談しており、昨晩ここに宿泊した方がいらっしゃるのか、テントまで張られている。

しかし、当然、周囲はガスに包まれているため見晴らしは全くなく、休憩していると汗と霧とで湿ったウェアがだんだん冷たくなってくる。幸い、ほとんど疲れてもいないので、自宅に途中経過をメールした後、持参した大福を一個食べただけで早々に下山に取り掛かることにした。

帰りは来た道を戻るだけであり、(基本的に)下りの緩斜面が延々と続くだけということでさらにスピードアップ。中の岳南の分岐(9時13分)〜武尊山避難小屋(10時7分)〜“武尊山5km”の標識(10時20分)〜登山届用ポスト(10時41分)を通過して、11時20分に無事駐車場まで戻ってくることが出来た。

ということで、GPSによると往復18km余のコースであったが、緩斜面がほとんどなので体力の消耗は比較的少なくて済む。来年回しになりそうな平ヶ岳は片道12kmだそうであり、単純に考えれば7時間半くらいで往復できる計算になるが、まあ、そう簡単にはいかないものなんでしょう。