歩き納めは鳴神山

今日は、妻と一緒に群馬県桐生市にある鳴神山を歩いてきた。

妻の親戚筋にご不幸があった関係で、彼女と山を歩くのは11月3日の鶏岳以来。当然、体力は落ちているだろうということで、3、4時間程度で歩けて見晴らしの良いところをいろいろ検討した結果、2年くらい前に一人で歩いたことのあるこの山に決定。ちょっと遅いけど、運が良ければ鳴神山名物(?)の“氷の華”が見られるかもしれないと期待しながら午前8時半頃に駒形登山口に到着する。

駐車スペースはストリートビューの映像から想像していたより狭かったが、今日は我々が一番乗りなので無問題。身支度を調えてから8時37分に歩き出し、まずは氷の華が見られるという赤柴方面へ向かうが、今朝の気温はあまり下がらなかったようであり、これではちょっと難しいかもしれないなあ。

林道の左右には“つわものどもが夢の跡”的な雰囲気の漂う廃屋が何軒か建っており、そんな中を歩いて9時17分に赤柴登山口着。その先の日陰になっている斜面でようやく枯れ草の根元に咲く氷の華を見つけることが出来たが、大きさはほんの数cmであり、せいぜい氷の蕾みといったところ。ちょっぴり残念だが、これで場所の見当は付いたので来年以降に再チャレンジしてみよう。

さて、しばらく先で林道を離れて山道(9時34分)へ入っていくと、谷に沿って付けられた踏み跡は次第に大量の枯れ葉の下に埋もれてしまい、少々不安になってきた頃に“鳴神山頂30分”の標識(9時55分)を見つけて一安心。その先の斜面を上って10時6分に椚田峠に着く。

峠のベンチに座って一息入れてから再出発し、山頂へと続く稜線をゆっくりしたペースで上っていく。久しぶりの妻はやはり体が重そうであるが、第二展望台(10時25分)からの絶景を眺めて元気回復。第一展望台(10時35分)を過ぎると間もなく山頂にたどり着くが、そこには“仁田山岳”なる山名板(10時37分)が掛かっており、う〜ん、俺が2年前に訪れたのはこんな見晴らしの悪い場所ではなかったハズ。

ちょっぴり焦って周囲を見回すと、お隣のピークに見覚えのある案内板が立っているのを発見。要するに、地形図からは読み取れないが、鳴神山(979.8m)は2つの小さなピークを有する双耳峰だった訳であり、10時44分にもう一つのピークである桐生岳に到着。そこには俺の記憶にあるとおりの可愛らしい祠が建っていた。

無風快晴の山頂からの展望には妻も喜んでくれたようであり、熱いコーヒー&ココアと菓子パン等で空腹を満たしてから11時11分に下山開始。肩の広場(11時18分)を経由して西の方向へ下りていくと傾斜は次第に緩やかになり、最後は舗装道路を歩いて12時26分に駒形登山口まで戻ってくる。本日の総歩行距離は6.6kmだった。

ということで、前にも利用したことのある「桐生温泉湯らら」で冷えた体を温めてから無事帰宅。氷の華に間に合わなかったのは残念だが、これまで吾妻山からの縦走路の終点という認識しかなかった鳴神山が、実はカッコウソウやらアカヤシオやらの名所でもあることを確認できたのは大きな収穫であり、今後もちょくちょく(?)足を運んでみようと思います。