ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?

2010年作品
監督 松本理恵
(あらすじ)
えりかの母親が経営するショップのお披露目ファッションショーにモデルとして出演するため、花の都パリにやって来た、つぼみ、えりか、いつき、ゆりの4人。花を探してパリの街を散策中、道に迷ってしまったつぼみは、偶然、謎のコウモリの大群に襲われていた少年オリヴィエと出会うが、彼を追っていた真犯人は400年前に初めて地球に送りこまれた砂漠の使徒サラマンダー男爵だった….


TVアニメ「ハートキャッチプリキュア!」の劇場公開版を娘と一緒に鑑賞。

子どもの年齢との関係から、我が家がよくTVで見ていたのは「プリキュア」シリーズではなく、その一つ前になる「おジャ魔女どれみ」シリーズの方なのだが、昨年劇場公開された本作の評価がなかなか良さそうなので気になって見てみた次第。

TVアニメの方は俺も娘も全く見たことが無く、予備知識皆無の状態での鑑賞となった訳であるが、ストーリー的にはプリキュア版“砂の器”といったところであり、心に闇を抱えた“父親”に対する息子の想いというのがメインのテーマになっている。同じ題材は、萩尾望都が「訪問者」でも取り上げていたが、本作では最終的に息子の想いが父親を救うというハッピーエンドになっており、これは作品の対象年齢を考慮した結果なんだろう。

また、演出や絵柄が「おジャ魔女どれみ」に似ている点が気になったのだが、見終わってから調べたところ、「ハートキャッチプリキュア!」には「どれみ」シリーズのメインスタッフが大挙参加しているとのこと。キャラ的には、つぼみとえりかが“どれみ派”で、いつきとゆりが“プリキュア派”のように思えた。

ということで、レギュラー陣に対する思い入れが全く無い故、TVシリーズのファンのようなレベルで本作を楽しむことは出来なかったのだが、つぼみの変身シーンが昔のセーラームーンの3倍くらい長くなっていることや、明らかに年長者と思われたゆりがプリキュアに変身するという意外性にツッコミを入れながら、娘と一緒に楽しく拝見することが出来ました。