ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー

2008年作品
監督 ケニー・オルテガ 出演 ザック・エフロンヴァネッサ・ハジェンズ
(あらすじ)
イースト高校の最上級生となったトロイ(ザック・エフロン)とガブリエラ(ヴァネッサ・ハジェンズ)。最後のバスケットボールの試合にもめでたく勝利し、2人の進学先もほぼ決まりかけている状況だが、卒業後、離ればなれになってしまうことを考えるとなかなか最後の決心がつかない。そんなとき、学園内で恒例のスプリング・ミュージカルが開催されることになり、2人もそれに参加することに….


ディズニーの“ハイスクール・ミュージカル”シリーズの3作目を家族で鑑賞。

最近のディズニーランドのショー関係では本シリーズの音楽が良く使われているので、ディズニーフリーク(?)の我が家としては、一応押さえておかなければならない作品。TV映画として製作されたシリーズ1作目と2作目は、以前、日本のTVで放映されたときに見ているので、シリーズの内容はしっかり頭に入っている。

3作目は高校の最上級生ということで、テーマは“卒業”ということになるのであるが、出演者の皆さんはそれぞれが多彩な才能の持ち主ということで、行き先に困るようなことは全くない。主役のトロイ君に至っては、バスケットボールの腕が認められて複数の大学からオファーがあるだけでなく、学園内でのミュージカルで認められればジュリアード音楽院の奨学生になれる可能性もあると、傍目からは羨ましいばかり。

トロイ君にとってみれば、バスケとミュージカル、それに愛しいガブリエラのどれを選ぶべきか大いに迷うところなのであるが、最後はすべての可能性を追求できる名案を思い付き、めでたくハッピーエンド。まあ、単に問題を先送りしただけのような気もするのだが、今が楽しければそれでいいじゃないか!

主な出演者を含め、内容的にはこれまでの作品と同工異曲であり、安心して見ていられる半面、これといった新鮮味のないのが少々物足りない。ストーリー的には、これまで可愛らしい悪役を一人頑張って担ってきたシャーペイの出番が少ないことがとても残念であり、その分、笑えるシーンも少なくなってしまった。

ということで、歌あり踊りありのこのシリーズにはこれまで大いに楽しませて頂いた訳であるが、やっぱりここらへんで一区切りつけるのが正しい判断。聞くところによると、現在、登場人物を一新したシリーズ4作目が製作中とのことであるが、今度はどんなアイデアが用意されているのか、今のうちから楽しみです。