エコール

2004年作品
監督 ルシール・アザリロヴィック 出演 ゾエ・オークレール、ベランジェール・オーブルージュ
(あらすじ)
6歳の少女イリス(ゾエ・オークレール)が棺に入れられたまま運ばれてきたのは、人里離れた森の奥深くにひっそりと建つ大きなお屋敷。そこは、6歳から12歳までの少女たちがバレエのレッスンを受けながら暮らす“学校”であり、2人の女性教師と年老いた召使い以外は少女ばかり。そんな環境の中で、彼女は最上級生のビアンカ(ベランジェール・オーブルージュ)たちと新しい生活を始めることに….


公開当時、一部でネットの話題に上がっていた少々アブナい(らしい)作品。

この学校では、6歳から12歳までの7人の少女が一グループとなって共同生活をしており、最上級生が卒業(?)すると、イリスのような少女が新たに何処からか連れてこられるというシステムらしい。

当然、下界が恋しくなって脱走を試みる少女も出てくるし、また、特に優秀な生徒は10歳で卒業出来るという特例に挑戦する子もいるのだが、イリスを含むほとんどの少女たちは、いつの間にか家族のことも忘れてこの学校での暮らしに馴染んでしまうのは何故なんだろう。

そんなことも含め、見ているうちに山のような疑問が次々と湧いてくるものの、それに対する明快な解答は得られないまま作品は淡々と終わってしまう。普通ならDVDを叩き割るくらいの怒りを覚えても仕方ないようなお粗末なストーリーなのだが、おそらく本作の目的は少女たちのスラっと伸びた御御足を延々と映し続けることにあったのだろうから、まあ、そう考えれば怒る気にもなれない。

ということで、想像していたより全然アブナくないのだが、同時に面白くも何ともないという非常に困った作品。まあ、俺自身、あまりロリっ気の無いらしいことを改めて確認出来たのが、本作を見た唯一の収穫でした。