沼原湿原〜茶臼岳

今日は、先週行けなかった那須の姥ケ平に沼原湿原から行ってみることにした。

もう紅葉は期待できないだろうが、家にある「栃木の山140」によるとこのコースの途中にある白笹山周辺はツキノワグマの生息地ということで、シーズンオフに行くのも躊躇われる故、まだある程度の人出が期待できる今の時期が今年のラストチャンス、という計算もある。

午前6時過ぎに沼原湿原の駐車場に到着すると、止まっている車はまだ数台。身支度を整え、6時27分に出発する。白笹山へは駐車場を出たところにある通行止めのゲートの先を進んでいくのだが、最初は平坦だった道も涸れ沢を渡った辺りから次第に上りとなり、その名のとおり両側に笹が生い茂ったルートをどんどん上って行く。

7時22分に白笹山(1,719m)の標識のあるところに着くが、単なる通過点のような様相であり、山頂らしい雰囲気は全く無い。続く南月山へは、俺の背丈ほどの高さまで伸びた笹の間の道を進んで行き、まあ、確かに熊と出会っても全然おかしくないような場所ではあるものの、期待以上の秋晴れに恵まれた今日に限って言えば、その雰囲気は決して悪いものではない。

7時46分に南月山(1,776m)に到着すると、視界は一気に広がり、目の前には雲一つかかっていない茶臼岳が聳えている。こんなに状況の良い茶臼岳を見たのはこれが初めての経験であり、急遽、4度目の茶臼岳登山を決定。日の出平(8時1分)〜牛ケ首(8時10分)〜山頂への分岐(8時24分)を経て、8時42分、一週間ぶりの茶臼岳山頂に立った。

先週は、霧の中をどのように歩いているのかさえ分らない状態だったが、今日は噴火口の様子は勿論、その先に続く朝日岳や三本槍岳までが一気に見渡せる。今、三本槍岳に登ったらさぞかし良い眺めだろうが、その分、帰路が長くなってしまうので、今日は大人しく峰の茶屋手前の分岐(9時2分)から牛ケ首方面へ引き返す。

9時13分に牛ケ首手前の分岐を右方向へ下りて行き、姥ケ平で本日初めての休憩時間。昨年10月11日に妻と訪れたときはまだ見頃だった紅葉も、今年はもう盛りを過ぎてしまっているが、素晴らしい青空を背景にした茶臼岳の姿はやはり魅力的であり、多くの観光客の方々がカメラを向けていた。

帰りは、三斗小屋分岐(9時45分)〜日の出平分岐(10時13分)〜駐車場近道分岐(10時18分)〜沼原湿原(10時30分)と歩いて、10時42分に駐車場に戻ってきた。朝はまばらだった駐車場も今は満車状態であり、白笹山の熊さんにおかれましては、もうしばらくの間、我慢してもらわなければならないようである。

ということで、駐車場に戻ってから見上げた白笹山の山頂は雲に隠れており、天気は下り坂の模様。お昼に近づくにつれて次第に天気が回復していった先週とは反対に、今日は早起きをした人の方がラッキーだったようです。