2007年作品
監督 レン・ワイズマン 出演 ブルース・ウィリス、ジャスティン・ロング
（あらすじ）
FBI本部のコンピュータシステムが何者かに侵入されるという事件が発生し、国内の有名なハッカーたち全員を至急取り調べることになった。その一人であるマット（ジャスティン・ロング）の身柄確保を命ぜられたジョン・マクレーン警部補（ブルース・ウィリス）はマットのアパートへと急行するがそこで武装した謎の集団と遭遇。それをなんとか撃退したマクレーンは、マットを連れてFBI本部へ向かう….
おなじみダイ・ハード・シリーズの第４弾。
前作から12年ぶりの公開ということで、主演のブルース・ウィリスの容貌の衰えは隠せないものの、「16ブロック（2006年）」での足の悪い刑事役とは打って変わり、ハードなアクションシーンに果敢に挑戦している。
TVのCＦで流されていたヘリコプターとの戦闘シーンが比較的早い時間に出てきてしまったのでアレっと思ったが、その後も手に汗握るシーンが続出で遂にはジェット戦闘機との一騎打ちまで用意されていた。相当CGのお世話になっているんだろうし、途中で“食傷”という単語も脳裏をかすめたんだけれど、まあ、このあたりのサービス精神にはひとまず敬意を表したいと思う。
アナログ対デジタルの戦いというのがこの作品のテーマ（っていうほどのもんじゃないけど）の一つになっている訳だけど、コンピュータ・システムに侵入した悪の組織の方々がほとんど神状態で何でもできてしまうのには、ちょっとビックリ。でも、実際のところはもっとハード的な制御が働いていて、例えば交差点内の信号を全部青にするなんて無意味なことは最初っから不可能な仕組みになっているんじゃないのかなあ。
それと、最初はマクレーンが犯人を射殺するところを見ただけでビビっていたマット君が、最後には自ら躊躇なく犯人を射殺し、マクレーンから“男になったね”みたいに褒められるっていうのは、やっぱり彼が人間的に成長した証しとして前向きに捉えるべきなんだろうかねえ。正直、ちょっと複雑なところ。
ということで、残念ながら第１作のレベルには相当及ばないレベルではあるが、まあ、新作を見られただけでも感謝しなければいけないところでしょう。マギー・Ｑ扮するデジ・アナ両刀使いの美女マイの登場シーンをもっと増やしてくれたら、もう少し評価がアップしたのになあ。
