木更津キャッツアイ 日本シリーズ

2003年作品
監督 金子文紀 出演 岡田准一櫻井翔
(あらすじ)
ぶっさん(岡田准一)、バンビ(櫻井翔)をはじめとするキャッツの面々は、相変わらず草野球とビール漬けの毎日。そんなあるとき、死んだはずのオジーが突如彼等の前に現れる。キャッツたちは奇跡的な再会を喜ぶが、それと時を合わせたように彼等の周辺で偽札事件が頻発するようになる….。


TVの人気シリーズの映画化第一作であり、昨年映画館で見た「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」の前作に当たる作品。

ワールドシリーズ」を見ているので、個性豊かなキャッツの面々と、彼等をとりまくそれ以上にユニークな人々との人間関係は良く理解できた。ぶっさんとユッケの馴れ初めって、あんなだったのね。

ワールドシリーズ」が“ぶっさんとのけじめの付け方”みたいな明確なテーマがあったのに対し、こちらは(ゲストとロケ地はちょっと豪華だけど)基本的にTVシリーズの延長線上にあるような作品であり、数多くのレギュラー・準レギュラー陣を全員登場させたこともあって話しがまとまらず、全体的に散漫な印象。

まあ、TVシリーズのファンはこういう内容の方が安心するのでしょうが、おかげでキャッツの面々の活躍するシーンが意外なほど少なく、特にマスターなんてほとんどセリフもなかったんじゃないかと思うほど印象が薄い。ラストも画面に「つづく」って出てきそうな終わり方だった。“キャッツアイ”なのに、ドロボーシーンも無かったし….。

それと、「ワールドシリーズ」で出てきた“シジミ”ネタはこの作品とは無関係だったらしく、謎は解明されないまま。いずれにしても、TVシリーズの方も見てみないとダメみたいです。