昼下がりの決斗

1962年作品
監督 サム・ペキンパー 出演 ジョエル・マクリー、ランドルフ・スコット
(あらすじ)
往年の名保安官スティーブ・ジャッド(ジョエル・マクリー)も今は年老い、山奥の金鉱から町の銀行まで金塊を運ぶ仕事になんとかありつく。彼は、たまたま町で再会したかつての相棒ジル・ウェストラム(ランドルフ・スコット)と若いガンマンのヘックの二人を助手に雇い、彼等と一緒に金鉱へと向かうが、ジルとヘックの本当の目的は預かった金塊を持ち逃げすることだった….


思い立って、サム・ペキンパーの作品を2作まとめて観てみた。まずは、ちょっと古めの「昼下がりの決斗」から。

ペキンパーといえば“暴力描写”であり、それが彼の作品を敬遠してきた理由なんだけど、これは初期の作品と言うことで、全然問題なし。西部劇なので、もちろん撃ち合いのシーンはあるけれど、前に観たことがある「ワイルドバンチ(1969年)」とは違い、どちらかというと老ガンマン同士の友情のほうに話のウェイトをおいた“まったり系”の作品。

ジルの裏切りによって、途中で二人は反目し合うんだけど、ランドルフ・スコットの人の良さそうな笑顔を見れば、最後に彼がジャッドを助けに来てくれることは誰の目にも明らかであり、ハラハラ感はありません。多分、ジョエル・マクリーやランドルフ・スコットの若い頃からのファンであれば、この設定だけで十分満足なんだろうけど、両者にそれほど思い入れの無い俺には、うーん、ちょっと物足りないかな。

敵役になる4兄弟の長男役でウォーレン・オーツが出ており、低脳、不潔、女好きの三拍子揃った最低っぷりがかなり笑えます。