ジョン・ウィック:チャプター2

2017年
監督 チャド・スタエルスキ 出演 キアヌ・リーヴスリッカルド・スカマルチョ
(あらすじ)
ロシアン・マフィアから愛車を取り戻し、再び平穏な生活に戻ろうとしていたジョン・ウィックキアヌ・リーヴス)のもとへ、今度はイタリアン・マフィアのサンティーノ(リッカルド・スカマルチョ)が訪ねてくる。要件は彼の実姉ジアナの暗殺依頼であり、一度は断ろうとしたジョンであったが、前回、裏社会から足を洗うときに交わした誓印の掟には逆らえず、あまり気乗りのしないままローマへと旅立つ…


ロシアン・マフィアへの“復讐”を描いた「ジョン・ウィック(2014年)」の続編。

都合が付かずに映画館では見逃してしまったのだが、やはり前作の最後に出て来た犬(=ピットブルという種類らしい。)の安否は気に掛かる(?)ということで、娘が借りてきたDVDを一緒に鑑賞。幸い、ピットブル犬は元気そうだったが、その活躍が見られるのは次回作になるのかな。

さて、前作で、愛犬の復讐のために裏社会に舞い戻った殺し屋界のレジェンド、ジョン・ウィックの活躍が描かれているのだが、ストーリーは前作以上に単純であり、気乗りのしないジアナの暗殺と、今は亡き愛妻の思い出がいっぱい詰まった我が家を焼き払ったサンティーノへの復讐が描かれているだけ。

要するに本作の主目的は、次から次へと流れるように行われていく連続殺戮シーンを観客に見せつけることにある訳であり、ストーリーはそのためのBGMにすぎない。まあ、本シリーズのファンにとってみれば当たり前のことなんだろうが、アクション物に疎い俺は二作目にしてようやく本シリーズの醍醐味を理解することが出来た。

そう思いながら見ていると、本作のアクションシーンは確かに良く出来ており、敵の出てくる方向やタイミングはすべて計算し尽くされているっていう感じ。当然、そのためにリアリティは多少犠牲にされてしまっているのだが、それはミュージカル映画と同じことであり、観客は口をポカンと開けてキアヌ・リーヴスの華麗なアクションシーンを楽しめば良い。

ということで、次回作では、これまで散々お世話になったコンチネンタル・グループを敵に回してしまったジョン・ウィックの苦闘が描かれる予定であり、ピットブル犬のみならず、ローレンス・フィッシュバーン扮するバワリー・キングの活躍も期待できそう。全米公開時の評判が良さそうなら、今度こそ映画館で鑑賞させて頂くつもりです。