潮来旅行(第1日目)

今日は、妻&娘、それに俺の実家の母親を連れて潮来旅行に出発する日。

潮来”という名前は子供の頃から耳にしてはいたのだが、俺も妻も訪れたことは一度も無い。ネットで調べてみたところ、毎年、「あやめ祭り」なる催し物が行われているようであり、その時期に合わせて一泊二日の家族旅行を企画。ついでに(?)何年かに一度の親孝行ということで俺の実家の母親も同行することになった。

さて、行きがけに実家に立ち寄ってから「あやめ祭り」の会場である潮来市の「水郷潮来あやめ園」へ向かう。どの高速道路を使ってもICから離れているため、距離の割には時間がかかってしまい、途中、「道の駅たまつくり」でトイレ休憩を取った後、午前11時頃に会場到着。幸い、近くの駐車場にはまだ空きがあった。

ちょうど11時の回の“潮来花嫁さん”が終わろうとしていたところであり、そちらの見物は午後2時からの回に回すことにして、まずは“前川十二橋めぐり”を体験することに。20人くらいの行列が出来ていたが、船の回転が良いため10分ほど待たされたくらいでこの時期限定という昔ながらの手漕ぎの“ろ舟”に乗ることが出来た。

あやめ園の側を流れる前川に架けられた橋を巡るという趣向であり、正直、あやめ園の太鼓橋以外はいたって普通の橋ばかりなのだが、梅雨晴れの空の下、のんびり楽しむ舟旅はなかなか良い気分。所要時間は30分間くらいだったと思うが、船頭さんの話を聞きながら楽しいひとときを過ごした。

その後、会場の近くにあった「小峰」という和食のお店で昼食を取り、再びあやめ園に戻ってアヤメ見物。しかし、そこに表示されていた“アヤメ、カキツバタハナショウブの見分け方”によると、今咲いているのは全てハナショウブのようであり、しかも既に満開の時期を過ぎた花々はちょっぴりお疲れ気味だった。

園内を一周してしまうと他にすることもないのだが、幸い、東屋の下のベンチが空いたのでそこに座って待機モード。やがて午後2時からの“潮来花嫁さん”の開始時刻が迫ってきたので川沿いに移動して待っていると、和装の花嫁さんがご両親と一緒に現れ、手漕ぎのろ舟に乗って花婿さんの元へ。さすがにホンモノの花嫁さんは迫力が違うなあ。

さて、花嫁さんの姿が見えなくなったところであやめ園を後にし、次の目的地である鹿島神宮に移動。敷地がとても広いので良い散歩コースになりそうな場所であるが、今日は足弱なメンバーが揃っているので奥宮まで歩いて良しとする。金網越しにではあるが、角の立派な鹿にエサをやることが出来た娘はそれだけで満足そうだった。

大きな鳥居のそばにあるお店でアイスコーヒー等を飲みながら一休みした後、今日の宿泊先である「アトンパレスホテル」へ向かう。妻がネットで見つけたホテルであり、部屋が広い(=和室2+寝室)のと専用の露天風呂が付いているのが魅力。食事内容を含め、見かけほどの豪華さはないが、まあ、値段相応であり、悪い選択では無かったと思う。

ということで、初めて訪れた潮来であるが、道路整備等が進んでしまったため“水郷”のイメージがほとんど残されていないのがとても残念。まあ、住民の方々の利便性を考えれば当然のことなのだろうが、結果、昔ながらの運河主体の生活を維持しているイタリアのヴェニスの凄さを再認識させられることになりました。