大阪・京都旅行(第3日目)

今日の予定は、帰りの新幹線までの時間を利用した軽〜い京都見物。

昨日より遅めの朝食を取ってからホテルをチェックアウトし、JRを乗り継いで午前10時頃に京都駅に到着する。最初の目的地は、昨年の弾丸京都ツァーで行きそびれてしまった東寺であり、駅から歩いてでも行けるのだが、昨日、足の裏にマメを作ってしまったという娘の状態を考慮してタクシーで向かう。

拝観受付が裏口のような位置にあるため、いきなりメインメニューである講堂からの見学開始となるが、数多くの国宝を含んだ立体曼荼羅の迫力はもの凄く、本当に仏の世界に迷い込んでしまった(?)ような錯覚に陥るくらい。俺の趣味からすると少々高圧的に過ぎるようなきらいもあるが、まあ、それが奈良とは異なる京都の魅力なんだろう。

その後、金堂の薬師三尊を拝んでから、日本一の高さを有する国宝の五重塔へ。現在、この塔の初層が特別公開中であり、実際に中に入って心柱を囲む如来や菩薩の像を間近に見ることが出来る。周囲の柱や壁にも様々な仏画が描かれており、完成当時は相当華やかな印象だったんだろうなあ。

最後に食堂と御影堂を見学してから、再びタクシーに乗って伏見稲荷大社へ移動。俺と妻は昨年も訪れているが、娘は今回が初めてということで、大勢の観光客に混じって名物の千本鳥居をのんびりと見学する。もちろん懸案の(?)稲荷山制覇はお預けであり、お店に入ってお茶類を飲みながら体力を回復し、最終目的地の東福寺へ。

JRでお隣の駅に移動してから歩き出すと間もなく東福寺の北門があるのだが、ここを潜ってからもなかなか境内に入ることは出来ず、沢山のお寺の脇を通ってようやく日下門に到着する。最初に紅葉の名所である通天橋を渡って開山堂を目指すのだが、今の時期は新緑がとても綺麗であり、美しい風景を楽しみながらゆっくり往復。

こちらでも、現在、法堂と禅堂が特別公開中であり、前者の中に入って係の方の説明を聞く。度重なる火災に見舞われたことで、建物や仏像(=ご本尊はどこか余所から譲り受けたモノらしい。)の文化的な価値はあまり高くなさそうなのだが、堂本印象による天井の“蒼龍図”はなかなか見事であり、まあ、あと何百年か経てばここも国宝になるのだろう。

その後、国宝の三門や別料金の方丈庭園を見学してからタクシーで京都駅まで戻る。娘の選択により黒七味で有名な「原了郭」の経営するカレー屋で昼食を取り、最後の買い物を済ませてしまえば二泊三日の任務は全て完了であり、新幹線〜タクシーを乗り継いで無事帰宅することが出来た。

ということで、二日目だけ小雨模様になったのは残念だが、娘を加えての家族三人による大阪・京都旅行は大成功の出来と言って良いだろう。足裏に出来たマメの痛みに耐えて京都観光に同行してくれた娘には心から感謝申し上げる次第であり、さて、今度は何処に付き合ってもらいましょうか。