二度目の奈良旅行(第1日目)

今日は、奈良への二度目の家族旅行に出かける日。

「出来ればもう少し涼しい時期に室生寺の方まで足を伸ばしてみたいところです」とブログに書いてから早6年、ようやくそのチャンスが巡ってきたのだが、今回は娘も不参加ということで気ままな夫婦旅。バス→新幹線×2→JR快速と公共交通機関を乗り継いで正午過ぎにJR奈良駅に到着し、手配しておいたレンタカーに飛び乗って観光スタート。

最初の目的地は、当然、室生寺であり、レンタカー屋のおじさんに教えてもらったウラ道(?)を使って無事到着するが、適当な駐車場が分からずにウロウロ。結局、ちょっと離れた場所に駐車してしまったが、寺に向かう途中に名物のヨモギまんじゅうを食べられたので、まあ良いか。

赤い太鼓橋を渡り、受付を済ませてから仁王門を潜ると左手に長い石段が伸びており、ここを上ったところにあるのが最初の目的である金堂。現在は特別拝観実施中ということで、建物自体が国宝のお堂の中に入り、これまた国宝の釈迦如来像や十一面観音像を間近から拝むことが出来る。

十二神将像(=実際は十神将しか展示されていない。)等、他の仏像も皆素晴らしいのだが、やはり印象的なのは凜としたお美しい顔立ちの十一面観音像であり、厳かな表情の中にもこれだけ生気の感じられる仏様はちょっと珍しいんじゃないかなあ。リーダー格の釈迦如来像もさすがの貫禄だが、その背後にある帝釈天曼荼羅はほとんど見えなかった。

その後、これまた国宝の本堂や五重塔を見学してから、奥の院へと続く厳しい道のりを呼吸を整えながらゆっくり上っていく。頂上には御影堂と常燈堂が建っているが、断崖上に位置する後者からは周囲の山の様子を眺めることが出来、雨上がりの靄に煙ったようなその風景は俺のイメージする室生寺の雰囲気にピッタリだった。

大きな満足感を胸に一番下にあるバン字池まで下りてくるが、ここで弥勒堂を見過ごしていたことに気付いて慌ててUターン。中央にはご本尊である弥勒菩薩像が安置されているが、存在感を示しているのはその右手に鎮座している国宝の釈迦如来座像の方であり、う〜ん、ちょっとバランスが悪いかなあ。

さて、予定より早めにお参りを終えることが出来たので、宿に行く前に明日の予定だった高松塚古墳に立ち寄ってみることにする。古墳の周囲は飛鳥歴史公園としてきれいに整備されているが、道路の反対側にある駐車場から古墳まではちょっと歩かなければならず、最初に手前の壁画館に入って複製画の青龍や玄武等を目に焼き付けてから実際の古墳を見学。まあ、当然ではあるが、外部から眺めてもそう面白いものではなかった。

ということで、その後、近くにある天武・持統天皇陵を見学し、飛鳥駅付近で軽く夕食を済ませてから本日と明日の宿である「B&B Asuka」にチェックイン。まだ新しくて清潔感のある宿ではあるが、風呂に入ってしまうと後はもうすることもなく、朝が早かったせいもあってすぐに寝てしまいました。