今日は、妻と一緒に陣馬山から高尾山までの縦走コースを歩いてきた。
人気の高尾山は4年前に一度歩いているのだが、TV等でちょくちょく紹介される縦走コースの方もなかなか面白そう。妻に打診してみたところ、“距離が長いから”という理由で一度は断られてしまったのだが、代案として提示した塩原の安戸山のあまりの地味さを知って考え直したらしく、何とか午前5時半頃に高尾山麓駐車場に到着する。
まずは、高尾山口駅から京王高尾線に乗って高尾駅まで移動し、陣馬山の登山口に一番近い陣馬高原下バス停への始発バス(=6時55分発)を駅舎内で待っていると、いつの間にかバス停の前に4、5人くらいの列が出来てくる。我々もそれに並んで待っていると列の長さは次第に長くなり、とても1台のバスには収まりそうもなくなるが、そこへ“臨時バスが増発される”とのアナウンスが入って一安心。ほぼ予定どおりに陣馬高原下バス停に着くことが出来た。
さて、トイレの順番待ちをしていたために少し遅れてしまったが、7時42分にバス停を出発。しばらく舗装道路を歩いた後、“陣馬山山頂1.9km”の表示がある登山口(8時2分)から山道に入る。最初は珠々つなぎ状態だった登山者の集団も、歩くスピードの違いに応じて次第にバラけていき、いつしか静かな山歩き。9時12分、最初の目的地である陣馬山(855m)に着いた。
快晴の山頂からは富士山がとても美しく眺められ、ここまで上ってきた苦労が一気に報われた感じ。売店が3軒もあるが、ここで食べ過ぎてしまうと後が苦しいので、持参した果物等で軽く空腹を満たしただけで再出発(9時29分)し、比較的平坦になったルートを歩いて奈良子峠(9時58分)〜明王峠(10時7分)。
底沢峠(10時16分)を過ぎると堂所山への上りになるが、手前に巻き道(10時27分)があるので迷うことなくそちらを選択する。その先もちょっとしたピークには必ず巻き道が整備されているため極めて楽チンであるが、当然、最後は巻く訳にはいかず、尾根筋を真面目にたどって11時25分に景信山(727.3m)到着。
ここが縦走路のほぼ中間地点ということで、大勢の登山者に混じって大休止。売店で購入したなめこうどんや野菜まんじゅうを食べながらゆっくり休憩を取った後、12時8分に再出発するが、小仏峠(12時37分)を過ぎた頃から妻の表情に疲労感が現れるようになり、最後の上りを頑張って13時2分に城山(670.4m)到着。
まあ、ここまで来てしまえば後はほぼ下るだけだろうと考え、あま酒やアイスクリームを食べてから13時17分に歩き出す。すると、一丁平(13時34分)までは期待どおりの平坦な道のりだったが、その先には長い階段状の上りルートが待っており、もみじ台(14時4分)に着いた頃の妻はかなりバテバテの状態。それでも最後まで頑張って、14時15分にようやく高尾山(599.3m)山頂に着くことが出来た。
ここで大休止かと思ったが、人で溢れかえった山頂付近では休んだ気になれないということで、そのまま休まずにケーブルカー駅へと向かう。ところが、ケーブルカーも、その先のリフトもほぼ1時間待ちの状態であり、“待っているより歩いた方が早い”という妻の判断に従って歩いて下山することに…
まあ、結果的にはこれが裏目に出た訳であるが、延々と下っていくダラダラ坂に疲労の蓄積した妻の足は耐えきれず、何度も小休止を挟みながら15時53分にやっとの思いで登山口まで下りてくる。それから先は、ようやく笑顔の戻った妻と買い食い等を楽しみながら16時10分に駐車場着。帰りのケーブルカーを使わなかったこともあって本日の総歩行距離は19.0kmであり、目出度く(?)妻の新記録達成となった。
ということで、「高尾の湯 ふろッぴィ」でスッキリ汗を流してから無事帰宅。圏央道が繋がったおかげで自宅から高尾山までの所要時間は大幅に短縮されており、これなら毎年この縦走路を歩くことも可能なのだが、まあ、妻の同意を得るのはちょっと大変かもしれません。