二度目の青森旅行(第2日目)

今日の予定は、今回のメインイベントである“弘前さくらまつり”。

ホテルの朝食を早めに済ませ、夕べの約束どおり午前7時に長男のアパートに迎えに行くと、さすがは社会人ということで出発の準備はすっかり出来ており、そのまま弘前市へ。市内はそろそろ渋滞が始まりつつあったが、幸運にも市役所隣の有料駐車場にはまだ数台の空きがあった。

さて、肝心の桜の状態であるが、お城の外濠に沿って咲いている桜は、満開の時期は過ぎているものの、まだまだ十分に見頃であり、昨日の芦野公園の桜よりずっと美しい。追手門から場内に足を踏み入れると、そこから先は桜の花の洪水であり、よくもまあこれだけ桜ばっかり植えたもんだとなかば呆れてしまうくらい。しかも幹の太い古木が多いため、一本一本の枝振りがとても見事だった。

現在、本丸石垣修理工事のために内濠の一部が埋め立てられており、そこから天守を見上げることが出来るというのが今年の“さくらまつり”の売りの一つなのだが、まだ早朝ということもあって人混みはそれほどでもない。工事の原因となった石垣の“膨らみ”や一時移築される予定の天守をしげしげと見上げた後は、入場料を支払って天守のある有料区域へ。

十分くらい並んで入った天守の内部は開口部分が狭いため見晴らし不良であり、早々に退散することになってしまったが、本丸跡周辺のシダレザクラは今が満開であり、雪を纏った岩木山の姿も素晴らしい。そこから北門の方向に歩いて行くと沢山の屋台が並んでおり、俺は好物のトウモロコシを買ってみたが、やはり季節外れのトウモロコシは食べられたものではない。

その後、桜のトンネルを通って本丸の南まで戻ってくるが、妻が“日本最古のソメイヨシノ”を見逃したというので、そっちを経由して東門口から公園外に出る。駅方向にしばらく歩いたところにあったレストランで昼食(=俺はアップルパイとナポレオンケーキ)を取ってから駐車場の方に歩いて行くが、外濠沿いの桜は今朝見た時に比べて明らかに葉桜化が進んでおり、春風に飛ばされた大量の花びらは水面を薄紅色に染めていた。

ということで、「盛美園」という明治期に造られた庭園を見学してから青森市内に戻り、長男をアパートに送り届けるが、まだ帰りの新幹線まで時間があったので、前回パスしてしまった「棟方志功記念館」で時間調整(?)をしてから帰途につく。長男は元気そうだったし、弘前の桜もとてもきれいだったということで、大満足の青森旅行になりました。