二度目の青森旅行(第1日目)

今日は、妻と一緒に二度目の青森旅行に出掛ける日。

本当は去年の夏に長男への慰労を兼ねて実施する予定だったのだが、娘の海外留学などがあったせいで上手く都合が付かず、やむなく中止。そのことを妻が時々気にしている様子だったので、23日から開催されている“弘前さくらまつり”の見物を兼ねて実施するプランを持ちかけてみたところ、見事OKが出たという次第。

さて、今日の予定は前回パスした五所川原周辺の観光であり、新幹線〜レンタカーと乗り継いで正午ちょうどに太宰治記念館「斜陽館」の駐車場に到着。正直、俺が太宰を読んだのは、教科書に載っていた「走れメロス」と高校生の頃に友人から借りて読んだ「斜陽」、それに竹内好が批判していたので興味を持った「惜別」くらいのものであり、どちらかというと苦手な部類に属する作家なのだが、それはともかく、斜陽館自体はとても立派なお屋敷であり、明治期の地方の有力者がどのような暮らしをしていたのかを知る上でとても参考になった。

次に訪れたのは斜陽館のお隣にある「津軽三味線会館」。事前学習によると津軽三味線の生演奏が楽しめるそうであり、午後1時からの回に間に合うように会場へ向かう。少し時間があったので館内の展示で津軽三味線の歴史を勉強してからステージ最前列の席に座って待っていると、3人の演者が登場。約20分という限られた時間だったが、津軽三味線ならではのドライブ感のある演奏を堪能させて頂いた。

その後、やはり桜の名所らしい芦野公園に行ってみたが、桜は満開の時期を過ぎており、明日行く予定の“弘前さくらまつり”のことが一気に心配になってくる。しかし、ここで悩んでいても仕方がないので、屋台で買ったじゃがバター等で空腹を満たし、本日最後の目的地である「立佞武多の館」へ向かう。

さて、建物の裏にある駐車場に車を止めて入り口まで歩いて行くと、まず、その建物の巨大さに圧倒されるのだが、その理由は至極単純であり、内部に展示されている立佞武多の山車がもの凄く大きいから。しかも、高さ20mを越すという山車をこの会館内で組み立て、壁面の一部を開放してそのまま屋外に運び出すというのだから吃驚仰天。毎年8月に開催されるという“立佞武多祭り”はもちろんのこと、その立佞武多の出陣式も是非(サンダーバードのBGM付きで)見てみたいと思った。

ということで、五所川原名物(?)の“あげたい”(=たい焼きを揚げたものであるが、皮が厚いので食感は揚げパンに近い。)を買ってから青森市内のホテルにチェックイン。その後、長男をアパートまで迎えに行って青森駅前付近の寿司屋で一緒に夕飯を食べたのだが、思ったよりもずっと元気そうなのですっかり安心しました。