英国旅行(第4日目)コッツウォルズ一日観光

今日は、“みゅう”に予約しておいた「コッツウォルズ1日観光」の日。

午前8時までにヴィクトリアにあるみゅうロンドンの事務所に集合しなければならないため、ホテルの朝食はパスし、地下鉄に乗ってヴィクトリアへ。ちょっと心配していた娘の体調も、ほぼ問題なさそうである。

ツアー用のバスは少々快適とは言いかねるレベルではあったが、ほぼ満員の賑わいであり、それに乗ってまずはバーフォードへ向かう。緩やかな坂道の両側にライムストーン造りの家屋が建ち並ぶという、なかなか美しい町並みであるが、そのほとんどが観光客相手のお店であり、まあ、想像していたのよりはちょっと俗化した感じ。

小さなお菓子屋さんで妻と娘が色々な駄菓子を物色している間、壁際に並べられたガラス・ケースを見ていたら、Vanilla Fudgeと書かれたケースがあったのでそれも一緒に購入。バスに戻ってから一口食べてみたが、あの“Keep Me Hanging On”の曲調からは全く想像できないような甘くて素朴な味わいであった。

次の目的地はブロードウェー。その名のとおり、ここも広い通りの両側に家屋が建ち並んでいるが、交通量が少ない分、バーフォードより落ち着いた雰囲気である。ソフトクリームを食べながら商店のショーウィンドウを眺めていると、面白そうな品揃えの店があったので、ここで長男用のお土産を購入した。

3番目の目的地は、コッツウォルズでも最も人気が高いというボートン・オン・ザ・ウォーター。駐車場から、両側を石塀に挟まれた細い道を歩いていくと、真ん中に小川の流れている広々としたスペースがあり、そこにお店やカフェが点在している。添乗員さんからここで各自昼食をとるように言われていたので、庭にパラソルが並べられたカフェに入ってみる。

先にテーブルを確保しておくシステムらしく、俺が空いていたテーブルで待っている間に妻と娘が店内で料理を注文する。戻ってきた彼女等に何を注文したのか尋ねたところ、迷った挙句に結局フィッシュ&チップスにしたとのこと。まあ、これなら娘も間違いなく食べられるということで、無難な選択ではあった。

食後、村はずれに建つ教会まで散歩する。バーフォードでも見かけたが、こういった田園地方にある小さな村の教会というのはなかなか風情のあるものであり、その周囲にある墓地にも陰湿なイメージは見られない。

いよいよ最後の目的地は、“イギリスで最も美しい村”と呼ばれるバイブリー。今日訪れた中でも最も小さな村であるが、小川では白鳥が泳いでいたり、パンダみたいな柄の牛がのんびり寝そべっていたりと、田舎らしい雰囲気が一番残っているところでもある。ただし、小川に囲まれた庭園への入場は有料であり、時間の関係もあって中に入ることは出来なかった。

まあ、天気に恵まれたこともあって、楽しい「コッツウォルズ1日観光」であったが、その分、どこも観光客(=当然、我々もそれに含まれるのだが。)が多かったのが玉に瑕。また、自由時間が足りなく感じるのもいつものことであり、いっそのことボートン・オン・ザ・ウォーターとバイブリーだけでも良かったのかもしれないなあ。

さて、ほぼ予定どおり午後6時にヴィクトリアに戻ってくるが、昨日のこともあるので、体力を消費するような観光は避け、コヴェント・ガーデンで夕食をとって帰ることにする。実は、今日の夕食候補として観光客に有名なThe Rock & Sole Plaiceを考えていたのだが、2食続けてフィッシュ&チップスという訳にもいかない。

コヴェント・ガーデンで地下鉄を降り、地上に出てからグーグルマップを開いてみると、近くにFreemasons’ Hallがあったので、とりあえずそこまで歩いていき、記念写真を撮った後に近くにあったPrince Of Walesというパブに入ってみた。

事前学習によると、パブでの注文はカウンターで行うということだったので、カウンターの中にいるお兄さんのうち一番優しそうな人に声をかけ、なんとかミートパイと野菜スープにコーラを注文。カウンターのそばの背の高いテーブルで待っていると、ほぼイメージどおりの料理が運ばれてくるが、味の方はこれがイギリス料理ということで少々微妙なところ。しかし、妻は野菜スープが気に入ったらしく、一人でほとんど飲んでしまった。

ということで、ロンドンで無事にパブ初体験が出来たのはちょっと嬉しく、娘も一緒に喜んでくれた。帰りは、体力温存を第一に考え、タクシーを使うことにしたのだが、街中で時々見かけるユニオンジャック柄の車が肝心なときには見つからず、結局、普通のブラック・キャブに乗ってホテルまで戻りました。