GANTZ: PERFECT ANSWER

今日は、家族で「GANTZ: PERFECT ANSWER」を見に行ってきた。

2月に見た「GANTZ(2010年)」の後編であり、しかも今回は“PERFECT ANSWER”ということで、あの謎の塊のようなGANTZの正体が遂に明らかになるものと、期待に胸を膨らませて(?)劇場へと向かう。

しかし、映画の待ち時間に、娘と“GANTZを作ったのは異星人と未来人のどっちだと思う?”なんていう話をしていたら、お互いに出てくる答えは手垢にまみれた陳腐なものばかりであり、果たして我々の予想を遥かに上回るような凄いアイデアが本当に用意されているのか、俄かに不安になってしまった。

そんな不安を胸に鑑賞に臨んだ訳であるが、話は“GANTZとは何か?”という方向へはなかなか進んでくれないばかりか、途中から何とミニGANTZまでが登場する始末。仕方がないので、急遽、単純にアクションシーンを楽しむ方向へモードを切り替えた訳であるが、結局、最後までGANTZに関する合理的な説明はなされなかった。

まあ、普通のアクション映画と割り切って見れば、邦画としては(=こういう前提条件が付くこと自体、かなり残念なことではあるのだが)相当お金がかかっているようであり、それなりに楽しむことが出来る。また、少々後味の悪いあの“ハッピーエンド”も、それが本作の持ち味なのだとすれば、仕方のないところなんだろう。

ということで、“PERFECT ANSWER”がGANTZの正体を意味するなんてことは、こちらの一方的な思い込みに過ぎない訳であり、映画の中では確かに別の意味における“PERFECT ANSWER”が示されている故、この題名は決して嘘ではない。仮にGANTZの正体に関する合理的な説明があったとしても、それは我々が事前に予想したようなレベルをそう超えるものではなく、おそらく観客を落胆させるものでしかなかったのでしょう。