白根山を湯元から

今日は、かねてからの目標の一つである湯元から白根山を目指すコースを歩いてきた。

ここは県内でもメジャーなロングコースの一つであり、ロングウォークをテーマとする今年の山歩きから外す訳にはいかないコース。「好日山荘」のサイトに“スズメバチに追いかけられた”という8月7日付けの記事が掲載されていたため、しばらく様子を見ていたのだが、その後続報も見当たらないようなので、意を決して午前5時43分に湯元の駐車場を出発。

5時47分に登山口のある日光湯元スキー場に着くが、草原の中の砂利道を歩いていくと、ゲレンデの一番奥の方に人の動く姿が見える。おそらく先客の方々だろうが、彼等にスズメバチの“露払い”をしてもらえれば誠に有難いということで、追い付かないようにするためちょっとだけペースダウン。

ところが、ゲレンデ最奥部の工事現場(6時7分)から左手の斜面を上っていくと、驚いたことにほんの数m先を7、8人のグループが歩いている。下から見えない所で休憩していたのかもしれないが、俺の存在に気付いた最後尾の方が先に行かせてくれるというので、ありがたく(?)追い越させていただき、結局、こちらがスズメバチの露払いを務めることになる。

彼等を追い越したすぐ先に登山道入口の石碑(6時11分)が建っており、そこから噂どおりの急な上りが続いている。しかし、ここでスタミナを消費してしまっては先月の富士山の二の舞になりかねないということで、意識して抑え気味のペースで、ゆっくりと、しかし、休まずに上っていく。

1時間弱の急登の後、外山鞍部(7時4分)に辿り着くが、ここから先は緩やかな尾根歩きとなり、天狗平(7時23分)を経て、7時39分に前白根山に到着。予想を上回る快晴の中、目の前に白根山雄大な姿が望めるのだが、期待していた紅葉の方はさっぱりで、一年前の今日、金精峠から登ったときとは大違い。これもこの夏の猛暑の影響なんだろうか。

白根山からの下りは、五色沼分岐(7時44分)を左に、いつかは行ってみたい白根隠山への分岐(7時50分)を右に曲がり、7時58分に避難小屋に着く。ここから先は上りに転じ、急がず休まずで8時40分に3度目の白根山山頂。前回同様、一つ先のピークまで移動してから本日初めての休憩をとった。

その後、周囲の景色をしばらく楽しんでから再出発。一度、弥陀ヶ池(9時23分)まで下り、その先にある分岐(9時27分)を左折して五色山へ向かう。ここまで抑え気味のペースを心掛けてきたため、この上り返しも全然苦にはならず、五色沼への分岐(9時44分)を経て、9時59分に五色山に着く。

本来なら、ここを左折して国境平から中ツ曽根で下山するというのが正しい(?)ルートなのだが、事前情報によると中ツ曽根の笹薮は相当に手強そう。岩場以上に藪漕ぎが苦手な俺は大人しく往路を引き返すこととし、前白根山(10時18分)〜天狗平(10時31分)〜外山鞍部(10時44分)〜登山口石碑(11時24分)〜工事現場(11時27分)〜スキー場入口(11時42分)と歩いて、11時46分に駐車場まで戻ってきた。

全体で6時間6分の山歩きであったが、幸いスズメバチに襲われることもなく、また、最初からペース配分に気を使ったおかげで、この間、一度も苦しいと感じなかった。天候も含め、どうやら俺と白根山との相性は上々のようであり、会心の出来と言って良いくらい楽しい山歩きだった。

ということで、帰宅してから昨年のコースタイムと比較してみたのだが、五色山から前白根山までは前回が20分丁度だったのに対して今回は19分、前白根山から白根山頂までは前回も今回も1時間1分で全く同じというのは、まあ、安定しているというべきなのか、又は単に進歩が無いだけなのか、判断に困ってしまうところです。