草津白根山

今日は、妻と一緒に群馬県にある草津白根山を歩いてきた。

下界は例年より2週間くらい早く梅雨明けしそうな勢いなのだが、山の天気はまだ少々不安定気味。もう一つの候補地である福島県一切経山と比べ、どちらの天気が良さそうか前日まで迷っていたのだが、結局、“コマクサが満開中”という天気とは全く関係のない理由が決め手になって、午前8時前に草津白根レストハウス横の駐車場に到着する。

さて、草津白根山というのは、白根山(2160m)と本白根山(2171m)、逢ノ峰の三山の総称であり、最初は、逢ノ峰を経由して、最高峰である本白根山を目指す。天気は曇り空だが、まあ、しばらくは降ってこないだろうということで、念のためにビニール傘を持参して、8時10分にレストハウスを出発。

車道を横断して、まず逢ノ峰への登山口に入るが、ルートは良く整備されており、確かに山道というより遊歩道といった方がピッタリくる。月山以来、2ヶ月ぶりの山歩きとなる妻はちょっと苦しそうであるが、長い階段をゆっくり進んで8時30分に逢ノ峰(2109.9m)到着。実は、三山のうち山頂を踏めるのはここだけであり、まあ、その意味では貴重な機会である。

その後、いったんリフト乗り場(8時44分)まで下ると再び上りとなるが、その上りきったところからコマクサの群生地(9時13分)が広がっており、砂礫の上にお行儀良く点在するコマクサの可憐な姿を楽しむことが出来る。

そんな中をしばらく進むと、遊歩道最高地点への分岐(9時24分)があり、どうするか妻に尋ねると、ようやく体も慣れてきたということで躊躇なくGOサイン。9時40分に着いた本白根山遊歩道最高地点(2150m)の付近に腰を下ろし、そこより21m高い本白根山の山頂を眺めながらゆっくり休憩を取った。

再出発後は一度分岐(10時11分)まで引き返し、本白根山展望所(10時23分)〜鏡池(10時50分)〜リフト乗り場(11時38分)と進み、今度は平坦な道を歩いて、11時56分にレストハウスまで戻ってくる。往路に比べると雰囲気は少々地味であるが、カモシカの親子や咲き遅れのイワカガミの花を見ることが出来たのはラッキーだった。

さて、レストハウス内の喫茶コーナーに入ってゆっくり寛いでから、今度は白根山の中腹にある火口展望台を目指す(12時20分)。多くの観光客に混じってコンクリートで整備された斜面を上っていくのだが、一度休んでしまった影響か、妻の足がめっきり動かなくなってしまい、ここで予期せぬ大苦戦。しかし、俺が手を引くようにしてたどり着いた草津白根山火口展望台(12時43分)から眺める湯釜の姿は、十分満足のいくものだった。

ということで、小雨がパラつき出した中、13時6分に駐車場まで戻ってきて、本日のミッションは全て無事完了。まあ、極めて楽チンな日本百名山踏破だった訳であるが、万が一、将来、本格的に日本百名山を目指すようなことがあるとしたら、改めて万座温泉あたりからきちんと上りたいと思います。