トロピック・サンダー/史上最低の作戦

今日は、友達とTVゲームを楽しみたいという娘に我が家の居間を提供するため、妻と一緒に「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」を見に行ってきた。

本作については、ベン・スティラーが主演・監督で、ジャック・ブラックも出ている戦争コメディ、というくらいの予備知識しか持っておらず、ネットで鑑賞券を予約するときに初めてPG-12に指定されていることを知った訳だが、それも下ネタのせいだろうとタカをくくって、いざ映画館へ。

で、上映が開始されて間もなく、PG-12というのが、エロのせいではなく、グロのせいだということに否応なく気づかされる訳であるが、何とかこの部分を乗り越えてしまえば後は大丈夫。見終わってみれば、これがなかなか傑作なおバカ映画だった。

特に、予備知識不足が幸いし、あのハゲ頭のプロデューサー役の正体を全く知らないで見ていたため、彼の名前がエンディングクレジットに表示された時には本当にビックリ。終わってから妻にも確認したんだが、彼女も全然信じられない様子で、念のために帰りがけパンフレットまで購入してしまった始末。

一方、過去のベトナム戦争をテーマにした映画のパロディ・シーンも満載だったようなのだが、生憎、俺は「ディア・ハンター(1978年)」のロシアン・ルーレットを見て以降、その手の作品は見られなくなってしまったため、ほとんど元ネタが解らなかったのがちょっと残念。(唯一、「地獄の黙示録(1979年)」だけは見ていたので、途中でCreedence Clearwater RevivalやThe Rolling Stonesの曲が流れたところでは、おもわずニンマリしてしまった。)

ということで、こんなおバカ映画を作るためであっても、これだけの手間暇をかけることを厭わないハリウッド映画の凄さを再認識させてくれた作品。「20世紀少年(2008年)」もこれくらい力を入れて作ってくれたらなあ、と思いながら帰路につきました。