バイオハザードIII

2007年作品
監督 ラッセル・マルケイ 出演 ミラ・ジョヴォヴィッチ、オデッド・フェール
(あらすじ)
T-ウィルスの感染は世界中へ広がり、ほとんどの人類はアンデッド化し、地上は砂漠へと干上がっていった。アリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は離ればなれになっていたカルロス(オデッド・フェール)たちと再会するが、そんな彼等にアンデッドをコントロールするためにアリスの“生き血”を必要とするアンブレラ社の魔の手が伸びる….


娘の希望でバイオハザードシリーズの最新作を鑑賞。前作の内容をよく覚えていないのでちょっと不安だったけど、あまり細かい伏線とかを気にするような作品ではないこともあり、一応、支障なく最後まで見終えることができた。

前作で受けた人体実験の副作用によるものなのか、本作でのアリスは一段と逞しい。シリーズ1作目の頃は“華奢な女の子がアクションに挑戦!”っていうあたりが売りだったような気もするが、それから6年、立派な30女へと成長したアリスは両手に持った巨大なナイフで人、犬、カラスといったアンデッド達を倒しまくる。

さらに、理由は良く解らないが、サイコキネシスのような超能力まで身に付けており、最早、無敵状態。そして、そんな彼女の繰り広げる数々のアクションシーンを気楽に楽しむというのが本作の正しい鑑賞方法なんだろう。ラストでは頼もしい味方も大勢できたようで、これからは団体戦でも決して引けは取りません。

なお、砂漠化による世界の終末というパターンは「マッドマックス」の何作目か以降お馴染みのものであり、おそらくセットにお金がかからないという理由により本作でも採用されたんだと思うけど、正直、今となってはB級感が漂ってくるだけ。本作のような由緒正しい人気シリーズには、「アイ・アム・レジェンド(2007年)」における無人のニューヨーク並の舞台を用意して欲しかったところ。

ということで、ラストの直前、アリスと別れてヘリコプターでアラスカを目指した人々の行く末が気になるところであるが、もしかしてこれってIVを作る気満々っていうこと? まあ、止めはしないけど、そのときは是非とも映像でアリス軍団の大活躍を見せて欲しいなあ。