谷川岳(1日目)

別にこれといった理由は無いのだが、去年、富士山に登った後、次の目標は谷川岳にしようと思った。

ただし、往復ロープウェイではちょっと悲しすぎるため、どちらか歩いてみようと検討したのだが、代表的なルートである西黒尾根は岩場が多く、俺のような初心者が下りに使うのは避けたほうが無難とのこと。また、上りに使うにしても、“日本三大急登”の一つということで、一部のネット情報によると“垂直に近い鎖場”が連続する相当ハードなルートらしい。

まあ、早い話、当時の俺の実力では止めておいたほうが身のためということで、昨年末以降、それまで敬遠してきた岩場の克服に向け、古賀志山の中尾根等において経験を積んできた訳であるが、本日、いよいよその成果を発揮しようと谷川岳に向けて出発。午後3時過ぎ、谷川岳登山のベースキャンプである天神平ロープウェイの駐車場に到着した。

今晩はここで車中泊し、明朝、西黒尾根に挑戦する予定であるが、まだ時間も早いので、登山口等の下見を兼ねて一の倉沢までのハイキングコースを歩いてみることにした。車を止めた駐車場の1Fからエレベーターで6Fに昇り、ここから外へ出ると谷川岳登山指導センターはほんの数分先であり、西黒尾根登山口(3時46分)まででも10分もかからない。

引き続き曲がりくねった舗装道路を歩いていくと、3時59分にマチガ沢に着き、そのすぐ先には意外と地味な厳剛新道登山口(4時00分)があった。そこからさらに15分ほど進むと一の倉沢出合(4時15分)に着くが、その雄大な光景を目にし、長男が小さかった頃、車を使って家族でここまで遊びに来たことを思い出した。

そこから先も旧道は続いているが、“新道入口”の標識(4時23分)から右手に入った新道の方は普通の踏み跡レベルであり、履いてきたスニカーでは上り下りに踏ん張りが利かない。こんなところで足を挫く訳にもいかないので、“マチガ沢(旧道)0.3km”と記された分岐(4時43分)を右折して旧道(4時55分)に復帰し、あとは来た道を戻ってロープウェイの駐車場まで帰ってきた。

ということで、今年初めての車中泊は、屋内ということで車内の気温がなかなか下がらないことに閉口。しばらく車のドアを開け放しにしておいたところ、寝る頃までにはようやく涼しくなってきたが、今後、もう少しいろいろなことを考えて駐車場所を選ぶ必要がありそうです。